序 章 犯罪被害と損害賠償の現実
�T　犯罪被害の現実―経済的損害／�U　犯罪者の損害賠償責任／�V　犯罪者に対する損害賠償の請求／�W　犯罪者による損害賠償の現実／�X　損害賠償不履行の背景／�Y　民刑分離原則と刑事司法における損害回復／�Z　刑罰論と損害賠償

第1部 犯罪被害者への経済的支援と損害賠償

01章 犯罪被害給付制度と損害賠償
�T　犯罪被害給付制度の概要／�U　支給対象（受給要件）の見直し／�V　給付額の見直し／�W　犯給制度と損害賠償

02章 犯罪被害者支援条例と損害賠償
�T　地方公共団体による犯罪被害者支援の意義／�U　犯罪被害者支援条例の展開／�V　被害者支援の地域格差／�W　地方公共団体による被害者支援の内容／�X　犯罪者に対する損害賠償請求と地方公共団体の役割

03章 国による損害賠償の買取り・立替払い
�T　買取り・立替払制度の主張と背景／�U　公的保険制度と求償／�V　買取り・立替払制度の法的性質／�W　買取り・立替払制度の制度設計／�X　犯罪者の更生と国民の理解

第2部 刑務所における損害賠償

04章 被害者の心情聴取と受刑者への伝達
�T　被害者心情聴取・伝達制度成立の経緯／�U　矯正処遇・矯正教育における被害者の心情等の考慮／�V　被害者の心情聴取・伝達制度の課題／�W　修復的矯正・修復的保護観察への発展可能性

05章 刑務作業報奨金と損害賠償
�T　最高裁判所の判断／�U　作業報奨金に対する強制執行の可否／�V　作業報奨金控除制度の可能性／�W　労働に対する報酬制の是非

06章 刑務作業と賃金制
�T　受刑者による損害賠償を実効化させる必要性／�U　賃金制の理論的系譜／�V　賃金制導入と監獄法改正作業／�W　賃金制に対する批判的考察／�X　作業と労働の併用に向けて

07章 自己契約作業の活用
�T　自己契約作業の再考／�U　自己契約作業の活用方法／�V　報酬額と生活費／�W　アメリカの受刑者金銭支払責任プログラム／�X　損害賠償支払計画の策定とその履行

第3部 更生保護における損害賠償

08章 仮釈放と損害賠償
�T　更生保護と損害賠償／�U　仮釈放要件における損害賠償／�V　仮釈放意見聴取制度と損害賠償

09章 保護観察における損害賠償
�T　保護観察と損害賠償／�U　保護観察における被害者心情聴取・伝達制度／�V　損害賠償の履行に関する遵守事項／�W　保護観察における損害賠償の履行に向けた指導

10章 刑務所釈放後の保護観察
�T　仮釈放後の社会内処遇期間の確保／�U　考試期間主義の意義と必要性／�V　仮釈放期間を確保する制度─考試期間主義と修正残刑期間主義／�W　仮釈放期間と決定基準／�X　仮釈放期間の決定機関／�Y　考試期間主義と仮釈放要件／�Z　考試期間主義と保護観察／�[　満期釈放者に対する社会内処遇期間の確保

補 遺　特定の犯罪者による損害賠償
�T　少年犯罪者による損害賠償／�U　外国人犯罪者による損害賠償 ／�V　触法精神障害者による損害賠償／�W　死刑確定者による損害賠償／�X　訴追されない犯罪者による損害賠償