少人数学級の経済学
エビデンスに基づく教育政策へのビジョン

序章 日本の学校教育の現状と少人数学級――教育経済学の視点 教育経済学の視点:日本の児童・生徒の学力と学校環境/教育格差の視点:家庭環境の影響/学級規模と少人数学級政策
第1章 少人数学級は学力を向上させるのか 「すし詰め」解消への道程――戦後日本が歩んだ学級編制の推移/学級規模研究の歴史/少人数学級の学力向上効果――近年の研究成果/効果の異質性:少人数学級は教育格差を縮小するか/少人数学級の学力向上効果
第2章 少人数学級と非認知能力 高まる非認知能力への注目/非認知能力とは何か/少人数学級は非認知能力を伸ばせるのか/筆者自身による分析結果/非認知能力研究の重要性
第3章 少人数学級はいじめの低減につながるか 学校生活面への視点/これまでの研究例/筆者による分析結果/少人数学級は万能ではない
第4章 少人数学級と教員の就業環境 厳しい学校教員の就業環境/学校教員の勤務の実態/少人数学級は教員の勤務実態の改善につながるか/筆者による研究結果――生徒・教師比率と労働時間・ストレスの関係/学級規模の縮小が教員にもたらす効果
第5章 少人数学級政策のコスト・パフォーマンス 少人数学級政策の「コスパ」/少人数学級政策のコスト/少人数学級政策のパフォーマンス/少人数学級政策のコスト・パフォーマンス/少人数学級政策のコスパは決して悪くはない
第6章 教員を確保できるか――教員採用の経済学 少人数学級政策に不可欠な教員採用/教員採用および教員不足の現状/教員採用の経済学/教員は幸せか――ウェルビーイングの観点からの検証/教員志願者確保に向けた方策の検討
終章 少人数学級政策のあり方とEBPM EBPMの考え方/少人数学級政策におけるEBPM/教員確保の議論を/教育分野におけるEBPMの先頭として
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