Contents
目次
ジョーン・ロビンソンとケインズ
A5判/上製/416頁
初版年月日:2022/11/05
ISBN:
978-4-7664-2840-7
 
(4-7664-2840-4)
Cコード:C3033
税込価格:5,940円
ジョーン・ロビンソンとケインズ
最強の女性経済学者はいかにして生まれたか

目次

プロローグ 男性経済学者たちが織りなすコラージュから浮かんでくる女性
 ロビンソン夫人に乾杯!/職業的アイデンティティとアカデミックキャリアの形成/ローカル・ヒス
 トリーの試みとミクロ的視点/本書が目指す方向性、そして注意点

第1章 理論家らしからぬキャリア
 1938年 2月、ケンブリッジにおける念願達成/名声を得る/成功を収める――ケンブリッジの
 経済学者になるための方法(1900−30年頃)/男だけの世界/「分析的経済学者」――職業
 的アイデンティティの形成(1930−31年)/学界でのキャリア形成の戦略

補 説 ロビンソンとカーン
 友情とキャリア形成/親しくなる二人/いつ帰国するの?/過ぎていくだけの時間、1933-37
 年/精神疲労で倒れる/説明と再確認/アレクサンダーの死

第2章 『不完全競争の経済学』の誕生
 マーシャル・ギルド/対話としての研究/アメリカでのカーンとロビンソン/1930−33年のケン
 ブリッジにおける業績主張/「ロビンソン時代」について補足――その家事マネージメント術と金
 銭状況について

第3章 ケインジアンになる
 パトロンのいない被保護者/ケインズ=ハイエク論争/トランピントン・ストリート学派宣言/党
 派主義者/マクミラン社長の評価/ケインズへの接近を模索する/ピグーの『失業の理論』へ
 の匿名書評/貨幣理論を学習する/学内政治/『一般理論』の草稿を読む/革命的布教者/
 講義リスト論争/あっけのない結末――講師への就任/

エピローグ 「ジョーン・ロビンソンとは何者なのでしょうか?」
 歴史叙述における二つの方法/戦略的な賢さ/印象管理術/戦略としての簡単化


2022年のエピローグ

訳者あとがき(安達 貴教)
原注
参考文献
索引
ページトップへ
Copyright (C)2004-2024 Keio University Press Inc. All rights reserved.