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目次
〈サラリーマン〉のメディア史
四六判/上製/292頁
初版年月日:2022/08/10
ISBN:
978-4-7664-2832-2
 
(4-7664-2832-3)
Cコード:C0036
税込価格:2,640円
〈サラリーマン〉のメディア史

目次

    
まえがき

1章 なぜ「『サラリーマン』のメディア史」か
 1 「サラリーマン」が「サラリーマン」をまなざす/2 本書の方法論/3 本書で扱う史資料/
 4 本書の構成

2章 戦前期における職員層とは何者だったのか――「サラリーマン」のメディア史序論
 1 戦前期の「サラリーマン」/2 しがない「サラリーマン」としての職員層/3 「知識人」として
 の職員層/4 「消費者」としての職員層/5 戦前期における職員層の複眼的な理解に向け
 て

3章 1950年代及び60年代におけるサラリーマンイメージの変容過程――東宝サラリーマン映画を題材として
 1 大衆化された「サラリーマン」/2 東宝サラリーマン映画を研究する/3 『三等重役』及び
 「社長シリーズ」――〈出世主義〉と〈家族主義〉/4 『ニッポン無責任時代』及び「日本一シリ
 ーズ」――〈能力主義〉との関連/5 「サラリーマン」の大衆化

4章 「サラリーマン」と雑誌――1980年代における「知」の変容
 1 「サラリーマン」と雑誌/2 戦前から高度経済成長期―教養主義の名残/3 1980年代に
 おける知の編成の変容――『BIG tomorrow』について/4 1980年代のサラリーマンを取り巻く
 競争環境/5 1990年代以降の動向/6 「出世」と「処世術」

5章 「サラリーマン」を支えた上昇アスピレーション――1980年代以降のビジネス雑誌
 1 立身出世主義は終焉したのか/2 調査対象資料――『BIG tomorrow』と『プレジデント』に
 ついて/3 1980年代――年齢層によって異なる在り様/4 1990年代――方針転換に向け
 て/5 2000年代――『BIG tomorrow』の衰退と『プレジデント』の成功/6 修養主義と心理
 主義

6章 処世術言説は、誰がどのように読んでいるのか
 1 「こんなの、真面目に読んでる人いるの?」に応えるために/2 誰がどれくらい読んでいる
 のか/3 どのように読まれているのか―読みの両義性/4 「肯定的な読み」に関連する要因
 ――自己確認の参照点としてのアドバイス記事/5 「学習メディア」としての処世術言説

7章 メディア史の中の『課長 島耕作』と『半沢直樹』
 1 『課長 島耕作』と「サラリーマンの時代」/2 『半沢直樹』におけるリアリティの不在

8章 「サラリーマン」のメディア史における「大衆化」と「差異化」の過程
 1 本書の結論/2 本書の意義

あとがき/初出一覧/参考文献/索 引
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