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目次
女性兵士という難問
四六判/上製/330頁
初版年月日:2022/07/20
ISBN:
978-4-7664-2835-3
 
(4-7664-2835-8)
Cコード:C3036
税込価格:2,640円
女性兵士という難問
ジェンダーから問う戦争・軍隊の社会学

目次

 はじめに

 第T部 ジェンダーから問う戦争・軍隊の社会学
第1章 ジェンダーから問う戦争・軍隊の社会学
 1 はじめに――軍事社会学と国際関係論
 2 戦争・軍隊とジェンダー
 3 ジェンダー化された制度としての軍隊
 4 「新しい」軍隊とジェンダー
 5 女性兵士という難問
 6 おわりに

第2章 戦争・軍隊の男性(性)研究
 1 はじめに
 2 出発点としてのシンシア・エンローとR・コンネル
 3 構築される軍事的男性性ミリタリー・マスキュリニティーズ
 4 「新しい軍隊」の男性性?
 5 おわりに――残された課題

第3章 軍事主義・軍事化・家父長制
 1 はじめに
 2 軍国主義か軍事主義か
 3 軍事主義から軍事化へ
 4 軍事化とジェンダー
 5 おわりに――家父長制という亡霊、あるいは闘争の賭金

 第U部 女性兵士という難問
第4章 女性兵士を取りまく困難
 1 はじめに
 2 性暴力/セクシュアル・ハラスメント
 3 ジェンダー化された職務の割りあて
 4 おわりに

第5章 女性兵士は男女平等の象徴か?
 1 はじめに
 2 軍隊が女性を入れる時
 3 おわりに

第6章 戦争・軍隊とフェミニズム
 1 はじめに
 2 ジェンダー化された「国民」
 3 フェミニズムと軍隊
 4 おわりに

 第V部 自衛隊におけるジェンダー
第7章 カモフラージュされた軍隊――自衛隊とグローバルなジェンダー主流化
 1 はじめに
 2 旧軍とは違います――再出発の時代(一九五〇−六〇年代前半)
 3 あなたたちとともに――絆固めの時代(一九六〇年代後半−七〇年代)
 4 先進的組織――拡張の時代(一九八〇年代−九〇年代)
 5 われら平和維持者――「国際貢献」の時代(二〇〇〇年代〜)
 6 おわりに――自衛隊のカモフラージュからの教訓

第8章 ジェンダー化される「ポストモダンの軍隊」
     ――「新しさ」をめぐり動員される女性性/男性性
 1 はじめに
 2 「ポストモダンの軍隊」
 3 NATO諸国との比較
 4 「ポストモダンの軍隊」をめぐるジェンダー化された言説
 5 おわりに

第9章 「利他的」な日本の自衛隊と女性活用
 1 はじめに
 2 自衛隊の女性の歴史
 3 自衛隊の広報における女性の役割
 4 女性活躍推進政策
 5 「平和の戦士姫」のグローバルな登場
 6 おわりに

 第W部 米軍におけるジェンダー
第10章 アメリカにおける軍隊の女性の今
 1 はじめに
 2 「軍隊の女性」会議
 3 「女性・平和・安全保障」会議
 4 おわりに

第11章 軍事化される「平等」と「多様性」――米軍を手がかりとして
 1 はじめに
 2 米軍への包摂をめぐる闘争――黒人・女性・LGBT
 3 米軍における「平等」と「多様性」の内実
 4 おわりに

 第X部 戦争・軍隊と性
第12章 戦争・軍隊と性――『兵士とセックス』を読む
 1 はじめに――『兵士とセックス』を読む
 2 『兵士とセックス』に対する反響
 3 兵士とセックス――普遍性と特殊性
 4 恋愛ロマンス・売買春・レイプ――連続と断絶
 5 おわりに

第13章 戦争と性暴力――語りの正統性をめぐって
 1 はじめに
 2 構築される性暴力の語り
 3 戦時の性的関係の連続性
 4 おわりに

終 章 戦争・軍隊の批判的ジェンダー研究のために
 提言1 エンパワーメントの空間づくり
 提言2 ケアの倫理を超えて
 提言3 「取りこまれ」批判を超えて

 註
 あとがき
 初出一覧
 参考文献
 索引
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