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目次
データとモデルの実践ミクロ経済学
A5判/並製/256頁
初版年月日:2022/06/20
ISBN:
978-4-7664-2797-4
 
(4-7664-2797-1)
Cコード:C3033
税込価格:2,970円
データとモデルの実践ミクロ経済学
ジェンダー・プラットフォーム・自民党

目次

はじめに

 T 基本編
第1章 経済学における実証と理論――実践ミクロのための二本柱
 1.1 経済学の方法
 1.2 演繹と帰納
 1.3 データサイエンスとしての経済学
 1.4 実証とは何か:因果推論入門
 1.5 「実証」だけではわからない二つの論点
 ショートブレイク:経済学と日本語

第2章 理論分析のレッスン――価格差別をモデル化する
 2.1 経済モデルとは何か
 2.2 学生料金をモデルで考える
 2.3 因果関係としての解釈
 2.4 モデルの拡張:グループ間の外部性の導入
 2.5 ジェンダーに基づく価格差別?
 章末付録 2.A 需要曲線の推定のアイディア

第3章 実証分析のレッスン――起業におけるジェンダー・ギャップの背景を探る
 3.1 起業におけるジェンダー・ギャップ
 3.2 ジェンダー・ギャップに関するデータ
 3.3 起業のモデルを考える
 3.4 分析結果:パートタイム労働がカギ
 3.5 パートタイム労働をどう位置付けるのか?
 3.6 社会における交渉的側面
 章末付録 3.A モデルの詳細
 章末付録 3.B キタガワ=オアハカ=ブラインダー分解
 コーヒーブレイク:経済学界・舞台ウラ事情

 U 中級編
第4章 交渉理論入門
 4.1 交渉理論とゲーム理論
 4.2 交渉のモデル化(1):ナッシュ交渉解
 4.3 交渉のモデル化(2):ルービンシュタインの定式化
 4.4 効率性と公平性のトレードオフ
 章末付録 4.A 部分識別について

第5章 プラットフォームの経済学――企業間取引の交渉モデル
 5.1 プラットフォーム・ビジネスと両面市場
 5.2 事業者間(B2B)取引の交渉モデル
 5.3 分析結果:B2B取引様式の選択
 5.4 「優越的地位の濫用」規制をどう考えるか:「法と経済学」的な視点から
 5.5 プラットフォームの存在をどう位置付けるべきか?
 5.6 企業間交渉から政治的交渉へ
 章末付録 5.A モデルの詳細
 章末付録 5.B プラットフォーム間の競争
 幕間:文芸誌は儲からないのに、なぜ廃刊にならないのか?

 V 上級編
第6章 交渉としての組閣――自民党政権の派閥交渉をモデル化する
 6.1 組閣を交渉として捉える
 6.2 自民党単独政権時における組閣の特徴
 6.3 内閣形成の交渉モデルの構築
 6.4 交渉モデル構築の実際
 6.5 均衡の特徴付け
 6.6 交渉モデルの推定に向けて
 章末付録 6.A モデルの詳細

第7章 組閣交渉モデルの推定
 7.1 データ
 7.2 分析結果:自民党で重要視されていた大臣ポストは何か?
 7.3 政治家にとっての「魅力」の源泉は何か?
 7.4 省庁再編以後について
 7.5 マルクス・アウレリウス・アントニヌスの教え
 章末付録 7.A モデルの詳細
 章末付録 7.B モデルのパラメータと、その推定値(55年体制期)
 章末付録 7.C パラメータの推定値(省庁再編以後)

終わりに 経済学の多様性

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あとがき
参考文献
索引
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