データとモデルの実践ミクロ経済学
ジェンダー・プラットフォーム・自民党

はじめに
T 基本編 第1章 経済学における実証と理論――実践ミクロのための二本柱 1.1 経済学の方法 1.2 演繹と帰納 1.3 データサイエンスとしての経済学 1.4 実証とは何か:因果推論入門 1.5 「実証」だけではわからない二つの論点 ショートブレイク:経済学と日本語
第2章 理論分析のレッスン――価格差別をモデル化する 2.1 経済モデルとは何か 2.2 学生料金をモデルで考える 2.3 因果関係としての解釈 2.4 モデルの拡張:グループ間の外部性の導入 2.5 ジェンダーに基づく価格差別? 章末付録 2.A 需要曲線の推定のアイディア
第3章 実証分析のレッスン――起業におけるジェンダー・ギャップの背景を探る 3.1 起業におけるジェンダー・ギャップ 3.2 ジェンダー・ギャップに関するデータ 3.3 起業のモデルを考える 3.4 分析結果:パートタイム労働がカギ 3.5 パートタイム労働をどう位置付けるのか? 3.6 社会における交渉的側面 章末付録 3.A モデルの詳細 章末付録 3.B キタガワ=オアハカ=ブラインダー分解 コーヒーブレイク:経済学界・舞台ウラ事情
U 中級編 第4章 交渉理論入門 4.1 交渉理論とゲーム理論 4.2 交渉のモデル化(1):ナッシュ交渉解 4.3 交渉のモデル化(2):ルービンシュタインの定式化 4.4 効率性と公平性のトレードオフ 章末付録 4.A 部分識別について
第5章 プラットフォームの経済学――企業間取引の交渉モデル 5.1 プラットフォーム・ビジネスと両面市場 5.2 事業者間(B2B)取引の交渉モデル 5.3 分析結果:B2B取引様式の選択 5.4 「優越的地位の濫用」規制をどう考えるか:「法と経済学」的な視点から 5.5 プラットフォームの存在をどう位置付けるべきか? 5.6 企業間交渉から政治的交渉へ 章末付録 5.A モデルの詳細 章末付録 5.B プラットフォーム間の競争 幕間:文芸誌は儲からないのに、なぜ廃刊にならないのか?
V 上級編 第6章 交渉としての組閣――自民党政権の派閥交渉をモデル化する 6.1 組閣を交渉として捉える 6.2 自民党単独政権時における組閣の特徴 6.3 内閣形成の交渉モデルの構築 6.4 交渉モデル構築の実際 6.5 均衡の特徴付け 6.6 交渉モデルの推定に向けて 章末付録 6.A モデルの詳細
第7章 組閣交渉モデルの推定 7.1 データ 7.2 分析結果:自民党で重要視されていた大臣ポストは何か? 7.3 政治家にとっての「魅力」の源泉は何か? 7.4 省庁再編以後について 7.5 マルクス・アウレリウス・アントニヌスの教え 章末付録 7.A モデルの詳細 章末付録 7.B モデルのパラメータと、その推定値(55年体制期) 章末付録 7.C パラメータの推定値(省庁再編以後)
終わりに 経済学の多様性
読書案内 あとがき 参考文献 索引
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