製造物責任法の論点と解釈
――詳解・分析「欠陥」「証明」の裁判例

はしがき/凡例
序 章
第1章 欠陥をめぐる裁判例の概説 1 欠陥をめぐる裁判例1――食品 2 欠陥をめぐる裁判例2――医薬品について 3 欠陥をめぐる裁判例3――自動車、バイク、フォークリフトなど 4 欠陥をめぐる裁判例4――家電など 5 欠陥をめぐる裁判例5――自転車などについて 6 欠陥をめぐる裁判例6――工場用機械などについて 7 欠陥をめぐる裁判例7――その他の機械・器具について 8 欠陥をめぐる裁判例8――化学物質、化粧品などについて 9 欠陥をめぐる裁判例9――その他の製品について
第2章 欠陥の意義と分析 T 総論的考察――違法性要件としての「欠陥」 1 製造物責任における違法性と過失 2 「欠陥」判断について U 欠陥をめぐる裁判例の整理・分析 1 設計上の欠陥または製造上の欠陥肯定事例――過失相殺事例も含めて 2 指示・警告上の欠陥の事例 3 過失相殺・素因減額がされた事例――過失相殺・素因減額が争われた事例 4 欠陥が否定された事例 V 欠陥の意義とその分析 1 製造物責任法における「欠陥」の定義規定の導入 2 製造物責任法の「欠陥」の分類及び判断基準 3 欠陥判断における考慮事由 4 過失相殺について 5 欠陥判断についての本書の立場のまとめ
第3章 欠陥及び因果関係の証明についての裁判例 T 総論的考察 1 欠陥と証明責任――欠陥は法的評価でありその法的評価を基礎づける事実が証明の対 象 2 公害または医療過誤関係の参考となる判例 U 製造物責任法制定後の欠陥及び因果関係の証明をめぐる裁判例 A 製品からの出火が問題となった事例 1 出火原因が問題になった事例1――家電製品等 2 出火原因が問題になった事例2――自動車、バイクなど 3 出火原因が問題になった事例3――工場用機械 4 出火原因が問題になった事例4――ファンヒーター、ストーブなど B 製品による低温火傷が問題になった事例 1 携帯電話 2 痩身器具――欠陥の証明が認められた事例 C 製品の亀裂、切断等による事故 1 自動車・バイク 2 自動車・バイク以外の機械製品 3 自転車 4 器具・家庭用品など D その他の事故 1 化学的作用が問題となった事例 2 食品の欠陥が問題となった事例
第4章 欠陥及び因果関係の証明についての考察 T 欠陥及び因果関係の証明についての判例の一般論 1 証明度についての一般論――高度の蓋然性の証明ということを維持 2 欠陥の証明についての総論的考察 U 判例を参考とした各論的分析 1 火災事例について1――家電など 2 火災事例について2――自動車など 3 火災事例について3――工場用機械 4 火災事例について4+低温火傷事例――ガス用品、ストーブなど 5 製品の亀裂、切断等による事故 6 家庭用品など 7 化学的作用が問題となった事例――因果関係が問題となる 8 食品の欠陥が問題となった事例――因果関係が問題となる V 欠陥またその出荷時の存在、欠陥と被害との因果関係の証明についての検討 1 判例の分析と本書の立場 2 判例規範の具体的運用指針1――欠陥の証明1(製品起因性の証明) 3 判例規範の具体的運用指針2――欠陥の証明2(通常使用・耐用期間内における被害の 証明) 4 判例規範の具体的運用指針3――出荷時における欠陥の存在の証明 5 判例規範の具体的運用指針4――欠陥との因果関係 W 本書の立場と立法論について 1 判例を基本的に承認 2 欠陥をめぐる3つの証明 3 証明責任についての立法は必要か
結 章
事項索引/判例索引
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