なぜ、インテリジェンスは必要なのか

はしがき/凡 例
第1章 なぜインテリジェンスを知る必要があるのか 1 そもそも「インテリジェンス理論」とは何か 2 外交、安全保障等の実務家にとっての意義 3 実務家以外の人々にとっての意義 Column 米国の大学等におけるインテリジェンス研究、教育
第2章 インテリジェンスとは何か――定義はない!? 1 本書におけるインテリジェンスの定義 2 インテリジェンスの機能 3 インテリジェンス部門と政策判断者はどのような責任を負うのか 4 インテリジェンスの定義をめぐる議論 Column 「判断を支援する」と「判断を容易にする」は同義か/Column インテリジェンスの失敗
第3章 インテリジェンス理論に体系はあるのか 1 インテリジェンス理論の体系――4つの基本理念 2 基本理念1――客観性の維持 3 基本理念2――政策部門からのリクワイアメント(要求)優先 4 基本理念3―秘匿性の確保 5 基本理念4―民主的統制の実施 6 新たな理念 7 理論上の課題 Column インテリジェンス部門の情勢評価と大統領の政策の矛盾?
第4章 インテリジェンスの定義、機能に関連する様々な問題 1 インテリジェンス、インフォメーション、情報はそれぞれ異なるものなのか 2 同盟国、友好国等を対象としたインテリジェンス活動もあり得るのか 3 インテリジェンスは特定の時代のみに重要なものなのか 4 「対外インテリジェンス」と「国内インテリジェンス」は本質的に異なるものなのか 5 捜査機関とインテリジェンス機関は別個であるべきなのか Column 「短期的インテリジェンス」と「中・長期的インテリジェンス」
第5章 インテリジェンス・プロセス 1 インテリジェンス・プロセスとインテリジェンス・サイクル 2 インテリジェンス・プロセスの各段階 3 インテリジェンス・プロセス概念への批判と有用性 Column 包括的なリクワイアメントの付与—ジョージ・W・ブッシュ大統領の例
第6章 インテリジェンス・コミュニティ(1)――意義・日本の組織 1 インテリジェンス・コミュニティとは何か 2 日本のインテリジェンス・コミュニティ 3 日本におけるインテリジェンス機能の強化に向けた取組 4 インテリジェンス理論とインテリジェンス・コミュニティの概念
第7章 インテリジェンス・コミュニティ(2)――米国の組織 1 コミュニティの概要 2 取りまとめ機関――国家情報長官、国家情報長官室 3 政策部門とインテリジェンス部門の結節点 4 米国のインテリジェンス・コミュニティの特徴 5 米国のICに影響を与えた主な歴史的出来事 6 インテリジェンス理論と米国のインテリジェンス・コミュニティ Column 国家情報長官の主な人事・予算権限
第8章 インフォメーションの収集 1 情報収集の様々な手法 2 オシント(OSINT) 3 ヒューミント(HUMINT) 4 シギント(SIGINT) 5 ジオイント(GEOINT) 6 各「イント」に共通の問題 7 インテリジェンス理論と収集作業 Column ファイブ・アイズ/Column 映画、ドラマに見る情報収集の手法
第9章 インフォメーションの分析 1 「優れたインテリジェンス・プロダクト」とは何か 2 分析をめぐる諸問題 3 インテリジェンス理論と分析作業 Column 分析手法の基礎/Column 「麦とモミ殻」
第10章 カウンターインテリジェンス――その他のインテリジェンス機能@ 1 カウンターインテリジェンスの定義と理論体系上の位置付け 2 カウンターインテリジェンスの担当機関 3 カウンターインテリジェンスの対象 4 カウンターインテリジェンスの機能と施策 5 カウンターインテリジェンスの直面する課題 6 日本におけるカウンターインテリジェンス関連の諸制度の整備の経緯 7 インテリジェンス理論とカウンターインテリジェンス Column エイムズ事件/Column ハンセン事件/Column 映画、ドラマに見るカウンターインテ リジェンス
第11章 秘密工作活動――その他のインテリジェンス機能A 1 秘密工作活動の定義、特徴及び理論体系上の位置付け 2 秘密工作活動の類型 3 秘密工作活動をなぜ行うのか――秘密工作活動の正当性、要件・手続き 4 秘密工作活動の直面する課題 5 インテリジェンス理論と秘密工作活動
第12章 インテリジェンス・コミュニティに対する民主的統制 1 基本的な考え方 2 米国における民主的統制の制度 3 イギリスにおける民主的統制の制度 4 その他の主要国における議会によるICに対する民主的統制の制度 5 日本における民主的統制の制度 6 インテリジェンス理論と民主的統制 Column インテリジェンスと文化――米英の比較
第13章 インテリジェンスの課題――伝統的な課題から新たな課題へ 1 東西冷戦時代のインテリジェンスの課題 2 東西冷戦後のインテリジェンスの課題 3 インテリジェンス理論との関係
本書注/引用・参考文献/あとがき/索 引
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