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なぜ、インテリジェンスは必要なのか
四六判/上製/384頁
初版年月日:2021/06/25
ISBN:
978-4-7664-2752-3
 
(4-7664-2752-1)
Cコード:C0031
税込価格:2,970円
なぜ、インテリジェンスは必要なのか

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はしがき/凡 例

第1章 なぜインテリジェンスを知る必要があるのか
 1 そもそも「インテリジェンス理論」とは何か
 2 外交、安全保障等の実務家にとっての意義
 3 実務家以外の人々にとっての意義
 Column 米国の大学等におけるインテリジェンス研究、教育

第2章 インテリジェンスとは何か――定義はない!?
 1 本書におけるインテリジェンスの定義
 2 インテリジェンスの機能
 3 インテリジェンス部門と政策判断者はどのような責任を負うのか
 4 インテリジェンスの定義をめぐる議論
 Column 「判断を支援する」と「判断を容易にする」は同義か/Column インテリジェンスの失敗

第3章 インテリジェンス理論に体系はあるのか
 1 インテリジェンス理論の体系――4つの基本理念
 2 基本理念1――客観性の維持
 3 基本理念2――政策部門からのリクワイアメント(要求)優先
 4 基本理念3―秘匿性の確保
 5 基本理念4―民主的統制の実施
 6 新たな理念
 7 理論上の課題
 Column インテリジェンス部門の情勢評価と大統領の政策の矛盾?

第4章 インテリジェンスの定義、機能に関連する様々な問題
 1 インテリジェンス、インフォメーション、情報はそれぞれ異なるものなのか
 2 同盟国、友好国等を対象としたインテリジェンス活動もあり得るのか
 3 インテリジェンスは特定の時代のみに重要なものなのか
 4 「対外インテリジェンス」と「国内インテリジェンス」は本質的に異なるものなのか
 5 捜査機関とインテリジェンス機関は別個であるべきなのか
 Column 「短期的インテリジェンス」と「中・長期的インテリジェンス」

第5章 インテリジェンス・プロセス
 1 インテリジェンス・プロセスとインテリジェンス・サイクル
 2 インテリジェンス・プロセスの各段階
 3 インテリジェンス・プロセス概念への批判と有用性
 Column 包括的なリクワイアメントの付与—ジョージ・W・ブッシュ大統領の例

第6章 インテリジェンス・コミュニティ(1)――意義・日本の組織
 1 インテリジェンス・コミュニティとは何か
 2 日本のインテリジェンス・コミュニティ
 3 日本におけるインテリジェンス機能の強化に向けた取組
 4 インテリジェンス理論とインテリジェンス・コミュニティの概念

第7章 インテリジェンス・コミュニティ(2)――米国の組織
 1 コミュニティの概要
 2 取りまとめ機関――国家情報長官、国家情報長官室
 3 政策部門とインテリジェンス部門の結節点
 4 米国のインテリジェンス・コミュニティの特徴
 5 米国のICに影響を与えた主な歴史的出来事
 6 インテリジェンス理論と米国のインテリジェンス・コミュニティ
 Column 国家情報長官の主な人事・予算権限

第8章 インフォメーションの収集
 1 情報収集の様々な手法
 2 オシント(OSINT)
 3 ヒューミント(HUMINT)
 4 シギント(SIGINT)
 5 ジオイント(GEOINT)
 6 各「イント」に共通の問題
 7 インテリジェンス理論と収集作業
 Column ファイブ・アイズ/Column 映画、ドラマに見る情報収集の手法

第9章 インフォメーションの分析
 1 「優れたインテリジェンス・プロダクト」とは何か
 2 分析をめぐる諸問題
 3 インテリジェンス理論と分析作業
 Column 分析手法の基礎/Column 「麦とモミ殻」

第10章 カウンターインテリジェンス――その他のインテリジェンス機能@
 1 カウンターインテリジェンスの定義と理論体系上の位置付け
 2 カウンターインテリジェンスの担当機関
 3 カウンターインテリジェンスの対象
 4 カウンターインテリジェンスの機能と施策
 5 カウンターインテリジェンスの直面する課題
 6 日本におけるカウンターインテリジェンス関連の諸制度の整備の経緯
 7 インテリジェンス理論とカウンターインテリジェンス
 Column エイムズ事件/Column ハンセン事件/Column 映画、ドラマに見るカウンターインテ
 リジェンス

第11章 秘密工作活動――その他のインテリジェンス機能A
 1 秘密工作活動の定義、特徴及び理論体系上の位置付け
 2 秘密工作活動の類型
 3 秘密工作活動をなぜ行うのか――秘密工作活動の正当性、要件・手続き
 4 秘密工作活動の直面する課題
 5 インテリジェンス理論と秘密工作活動

第12章 インテリジェンス・コミュニティに対する民主的統制
 1 基本的な考え方
 2 米国における民主的統制の制度
 3 イギリスにおける民主的統制の制度
 4 その他の主要国における議会によるICに対する民主的統制の制度
 5 日本における民主的統制の制度
 6 インテリジェンス理論と民主的統制
 Column インテリジェンスと文化――米英の比較

第13章 インテリジェンスの課題――伝統的な課題から新たな課題へ
 1 東西冷戦時代のインテリジェンスの課題
 2 東西冷戦後のインテリジェンスの課題
 3 インテリジェンス理論との関係


 本書注/引用・参考文献/あとがき/索 引
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