言葉はいかに人を欺くか
嘘、ミスリード、犬笛を読み解く
序 文
第1章 嘘をつくとはどういうことか 1 「言うこと saying」とは何か 2 嘘をつく人は「言われていること」が誤りだと信じていないといけないのか 3 「言われていること」は誤りでなければならないのか 4 欺く意図は何か、それをどう表現するか 5 欺く意図を定義に組み込むことに反対の立場 6 「保証 warrant」を定義に加える 7 最後に残ったやっかいな問題
第2章 「言われていること」をめぐる議論 1 背景と舞台設定 2 「言われていること」の「非制約的な概念」 3 「言われていること」の「制約的な概念」 4 「言われていること」の「厳格な概念」
第3章 「言われていること」とは何か 1 問題の分析 2 文脈による寄与をどこまで許容するか 3 結 論
第4章 嘘は本当にミスリードより悪いのか 1 明確にすべき問題点 2 主張Mへの反例 3 無効にできる(defeasible)主張とは何か 4 代替案 5 複雑な代替案
第5章 さまざまな「欺瞞」を読み解く 1 これまでのまとめ 2 決疑論の策略 3 「完成化」のケース 4 エンパイアステートビルと、別の場所でしたジャンプ 5 クリントンの発話と偽証罪 6 マダガスカル人 7 気配りと配慮 8 聞き間違いにつけこむ 9 文脈を無視した引用 10 「言われていること」の他の用法
結 論
附録 犬笛、政治操作、言語哲学 1 犬 笛 2 意図的な犬笛 3 意図的でない犬笛 4 現在の理論が完全には捉えられないこと 5 政治的な結果
注 訳者解題 参考文献 人名索引 事項索引
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