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目次
マルクス主義、フェミニズム、セックスワーク論
四六判/上製/320頁
初版年月日:2021/03/20
ISBN:
978-4-7664-2734-9
 
(4-7664-2734-3)
Cコード:C3036
税込価格:3,520円
マルクス主義、フェミニズム、セックスワーク論
搾取と暴力に抗うために

目次

序文

  第T部 再生産、平等、性暴力

第一章 マルクス主義フェミニズムと社会的再生産理論
 1 フェミニズムの歴史的流れの概観
 2 家事労働論争から社会的再生産理論へ
 3 社会的再生産理論(SRT)――その意義と限界
 おわりに
 補遺

第二章 日本国憲法と平等権――フェミニズムから読み解く戦後平等権論争
 1 戦後憲法学と平等権
 2 憲法一四条一項の意味T――「平等」とは何か
 3 憲法一四条一項の意味U――具体的な条文解釈
 4 一四条一項の解釈をめぐる種々の論点T――「立法者拘束説」と「非拘束説」
 5 一四条一項の解釈をめぐる種々の論点U――金城清子氏の提起をめぐって
 6 一四条一項の解釈をめぐる種々の論点V――平等権は「empty」な権利か? 
 7 一四条一項の解釈をめぐる種々の論点W――憲法の私人間効力
 おわりに――平等論の可能性

第三章 戦時の性暴力、平時の性暴力――「女性に対する暴力」の二〇世紀
 はじめに
 1 戦時における性暴力と日本軍「慰安婦」問題
 2 平時における「女性に対する暴力」T――ドメスティック・バイオレンス
 3 平時における「女性に対する暴力」U――レイプ、売買春、ポルノ
 4 正当化イデオロギーの構造的相似性
 おわりに

 第U部 売買春、ポルノ、セックスワーク論

第四章 売買春とセックスワーク論――新しいアボリショニズムをめざして
 1 売買春をめぐる世界の状況
 2 セックスワーク論とは何か、なぜそれはリベラル派を乗っ取ったか
 3 セックスワーク論に対する批判T――人権論からの原理的批判
 4 セックスワーク論に対する批判U――その正当化論に対する論理的批判
 5 北欧モデルにもとづく新しいアボリショニズムに向けて

第五章 ポルノ被害と新しい法的戦略の可能性
 1 「わいせつ/表現」から「差別/実践」へ
 2 マッキノン=ドウォーキン条例の五類型から新しい五大分類へ
 3 最初のポルノ被害――制作被害
 4 ポルノの流通被害
 5 ポルノの消費被害
 6 ポルノの社会的被害
 7 最後のポルノ被害――存在被害
 8 新しい法的戦略の可能性
 補遺 

第六章 マルクス主義と売買春――セックスワーク論はなぜ間違いか
 T マルクス主義と売買春
   1 マルクスとエンゲルス
   2 第二インターナショナルの理論家
   3 第三インターナショナルの理論家
   4 戦後におけるマルクス主義の転換
 U セックスワーク論はなぜ間違いか
    1 セックスワーク論と全面的非犯罪化論の主張
    2 北欧モデルに対するセックスワーク派の批判
    3 なぜセックスワーク論と包括的非犯罪化論が世界中に広まったのか
 
あとがき
事項・人名索引 
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