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目次
診断の社会学
A5判/上製/240頁
初版年月日:2021/02/22
ISBN:
978-4-7664-2726-4
 
(4-7664-2726-2)
Cコード:C3036
税込価格:4,180円
診断の社会学
「論争中の病」を患うということ

目次

序 章 患い・診断・論争

第1章 「論争中の病」をめぐる問題
 1 「病い」から「論争」へ――医療社会学のアポリア
 2 医療社会学の分析視角
 3 「論争中の病」とは何か
 4 「論争中の病」をめぐる問題
 5 おわりに

第2章 診断を社会学的に研究するということ
 1 診断とは何か
 2 医療社会学における診断の布置
 3 診断の社会学に向けて

第3章 「病名がないより病名をもらえた方が嬉しい」
――「痙攣性発声障害」の当事者の困難と診断
 1 はじめに
 2 「痙攣性発声障害」を患うことの困難
 3 「病気」の社会的実在性を担保するものとしての診断
 4 患いの社会化と診断のポリティクス

第4章 「何もできることはないけど愚痴なら聞きに来ます」
――「筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群」の当事者の困難と診断
 1 はじめに
 2 「筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群」を患う人びとの病気行動
 3 相手にされることのない患い
 4 「活動的な患者」を引き受ける

第5章 「そんな病気はありません」
――「筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群」および「線維筋痛症」の当事者の困難と診断
 1 はじめに
 2 「筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群」および「線維筋痛症」の当事者における診断の効果
 と限界
 3 診断のパラドックス――周囲の人びとによる患い/苦しみの脱正統化
 4 おわりに 

第6章 「論争中の病」と診断
 1 「論争中の病」の診断が当事者に及ぼす影響
 2 正統化をめぐるポリティクス
 3 希望をめぐるポリティクス 

終 章 「論争」からシティズンシップへ
 1 生物学的シティズンシップを記述する
 2 想像的な希望と可能的な希望
 3 生きるための/肉の政治
 4 「非市民化」への抵抗
   
あとがき
初出一覧

参考文献
索 引
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