社会保障の発展構造

社会保障の発展構造
はしがき T ナショナル・ミニマムの思想と政策 1 ナショナル・ミニマム思想の座標 A 社会経済理論の歴史性と技術性 B ミニマム理論の性格と意味 2 ナショナル・ミニマム思想の源流 A 市場のつまづきと価値観の動揺 B 貧困の「発見」と<貧困線> C マーシャルのディレンマと経済騎士道 3 ナショナル・ミニマム思想の形成 A ミニマム思想のウェッブ的構想 B ミニマム思想のウェッブ的拡張 4 ナショナル・ミニマム思想の展開 A 国民分配分公平化基準とピグー B 福祉国家政策とケインズ的経済像 C ベヴァリッジと社会保障政策
U 社会保障と国民経済 1 産業社会と社会保障 A 社会保障形成の背景と条件 B 生活問題対応の発展形態 (1)対応の第1形態=貧困救済の抑制 (2)対応の第2形態=貧銀の予備の社会化 (3)対応の第3形態=家計の予備の社会科 (4)対応の第4形態=家計機能の基底の社会化 C 社会保障と経済計画 2 社会保障の機能と効果 A 社会保障給付の水準と条件 (1)給付水準の下限と上限 (2)最低生活維持機能 B 社会保障所得再分配の意味と特質 (1)再分配の水平性と垂直性 (2)再分配の方向と帰着−扶養性と負担の転嫁 (3)日本の社会保障の再分配効果 C 国民経済への諸影響
V 社会保障費用負担の論理と特性 1 費用負担理念の対峙−ILO対WFTU 2 負担方式の成立と推移 A 負担方式系統の定着経緯 B 給付部門別負担構成の傾向 3 負担要請観の比重と偏り−<負担配分係数A>比較 4 費用負担の一般的論理
W 社会保障の構造と類型 1 社会保障の普及と国際基準 2 社会保障の基本類型 A 応能主義・比例型の形成 B 平等主義・均一型の形成 C 特殊イギリス的均一型の形成 3 社会保障類型と制定賃金制 4 類型の接近と融合−特殊日本的混合型
X 社会保障のレヴェルとトレンド 1 国際比較の意味と限界 2 社会保障発展の段階と規模 3 社会保障形成の方向と経路 4 社会保障の類型と費用 A 社会保障支出の制度別構成 B 基本制度給付の種類別構成 C 基本制度財源の要素別構成 5 日本の座標
Y 医療保障の水準と組織 1 医療保障体系化と組織方式 2 医療保障における方式の意味 3 医療給付のGNP弾力性と類型
Z 疾病と貧困−鹿児島県における結核世帯の生活構造 1 結核実態調査の社会経済的意味 2 調査の概要 A 対象と方法 B 制約条件と限定条件 3 家計と結核−家計支出構造比較 4 落層現象と結核−世帯業態別所得分布比較 5 医療保障と結核対策
[ 戦前期企業内共済制度の位置と役割 1 企業内共済制度の特殊=日本的性格 2 経営家族主義と企業内共済制度の役割 3 日本的労働政策近代化と企業内共済制度の位置
\ イギリス社会保障の形成と展開 1 イギリス医療保障構想の形成過程 A 医療保障の位置と組織 B 医療給付の特性と支給方式 C 医療保障の道程(1)−放任と抑圧の終幕 D 医療保障の道程(2)−救貧医療と公衆衛生医療の併存 E 医療保障の道程(3)−社会保険医療の成立と性格 F 医療保障の道程(4)−保健サーヴィスへの指向 2 イギリス老齢保障改革の方向と性格 A ベヴァリッジ時代の終焉 B ベヴァリッジ体制と老齢保障 C 改革への胎動 D 労働党の国民退職年金構想 E 保守党の新国民保険退職年金案 F 両党年金改革案の比較と評価 3 イギリスの社会給付転換と<逆所得税> A 所得保障の再構築と逆所得税 B 逆所得税構想の社会的経済的背景 C 逆所得税のメカニズムと限界
社会保障の思想と政策−あとがきにかえて
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