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目次
同性婚論争
四六判/並製/240頁
初版年月日:2020/10/30
ISBN:
978-4-7664-2700-4
 
(4-7664-2700-9)
Cコード:C0036
税込価格:2,200円
同性婚論争
「家族」をめぐるアメリカの文化戦争

目次

はじめに


第1章 ホモファイル運動のはじまり

 同性愛差別のアメリカ史
 ラヴェンダー狩りとホモファイル運動のはじまり
 1969年のストーンウォール暴動──「アンタどうかしてるの? これは革命なのよ!」
 初の同性婚訴訟──ベイカー対ネルソン判決(1970年)
 オープンリー・ゲイの議員ハーヴェイ・ミルク


第2章 宗教右派のアンチ同性愛キャンペーン

 宗教国家としてのアメリカ
 1970年代、社会のリベラル化と宗教右派の台頭
 政治勢力としての宗教右派
 「子どもたちを守れ」キャンペーン


第3章 エイズ・パニックから婚姻防衛法へ
――1980年代からの変化

 エイズ・パニックと差別の激化
 ソドミー法かプライヴァシーの権利か――ボワーズ対ハードウィック判決(1986年)
 同性婚は特別な権利?――コロラド州憲法修正案修正2
 同性婚を認めないのは性差別か──ハワイ州ベアー対ルウィン判決(1993年)
 動き出す宗教右派──第二次バックラッシュ
 異性婚と子からなる家族こそが大事──家族の価値
 婚姻は男女間の結びつき──婚姻防衛法
 婚姻防衛法は合憲か?


第4章 本格化する同性婚訴訟

 ソドミー法はプライヴァシー権侵害──ローレンス対テキサス判決(2003年)
 婚姻する権利とは何か──判例と学説
 マサチューセッツ州で全米初の同性婚──グッドリッジ対公衆衛生局判決(2003年)
 ブッシュ大統領の「神聖な結婚」演説と婚姻許可証発行騒ぎ
 連邦婚姻修正──「婚姻は男女間の結びつき」


第5章 なぜ同性婚は実現したのか
 ──オバマ政権での展開と世論の逆転

 アメリカを訴えたウィンザー ──婚姻防衛法違憲判決(2013年)
 カリフォルニア州憲法修正案、提案8号
 同性婚をめぐる世論の逆転
 全米レベルの同性婚の実現──オバーゲフェル判決の勝利(2015年)
 なぜ同性婚は実現したのか──基本的権利をめぐるジレンマ
 性的マイノリティのこれから
 同性婚がもたらした効果


終章 日本で同性婚は実現するか?

 同性パートナーシップ制度の広がり
 同性カップルが被る様々な不利益
 憲法からみた同性婚
 憲法24条が保障する「婚姻の自由」
 原理としての憲法24条
 家族主義の日本こそ同性婚を認めるべきか──福祉国家レジームからの考察
 日本の同性婚をめぐる動き


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