「うたのことば」に耳をすます

■和歌と短歌 和歌と短歌 和歌、そして短歌を読む 和歌と短歌の結節点、正岡子規を軸として * 漢詩と和歌のあいだ
■西行と定家 西行像を求めて 新古今歌人の生活と文学 「ねがはくは花のしたにて」 /西行和歌私注 春の歌二首 /待賢門院堀河と西行、そして神 祇伯顕仲の齢 /古代語を詠む西行 西行と塚本邦雄 * 中世和歌と万葉集 藤原定家の三首を中心に 秋こそ月のひかりなりけれ /白菊の散らぬは残る色がほに /定家の梅の歌 /定家邸の 草樹――梅 /「花の面影」を追い求める定家 /「雲のをちかた」という句、定家の雲の歌
■定家が選んだ歌人たち 定家が百歌仙・百名歌を選ぶまで 百人一首の歌人たち ほととぎすと海に入る日と 藤原実定 /「恋すてふ」の歌、「須磨の浦波」の歌 壬生忠見 / 夏越の禊 藤原家隆 /月と恋と 西行 /紅葉の錦 道真と素性 /「述懐」と恋女房の存 在 藤原俊成 /峰より落つるみなの川 陽成院 /高砂の松 興風 /明けぬれば暮るるも のとは 藤原道信 /あらしの庭の雪ならで 公経 /手枕にかひなく立たむ 周防内侍と大 納言忠家 /懐旧と述懐と 順徳院 /定家の作者認定の矛盾 中納言兼輔 /憂かりける 人を初瀬の 俊頼、俊成・定家・後鳥羽院 /多才な女歌よみの恋 相模 /「わが身ひとつ」 という句 千里 /紅葉を踏み分ける主体は? 猿丸太夫 /させもが露を命にて 基俊 / 淡路島通ふ千鳥 兼昌 /君がため春の野に出でて 光孝天皇 ■歌のことば 古典詩歌の勧め * きさらぎやよひ /時雨 /門松・百枝の松 /まろがまろね /閨の月影 /千引の石 /朝 雲暮雨の故事 /ひとりさめても 兼好法師集から /すがる 蜂と鹿 /「山めぐり」という言 葉 /「紅葉狩」という言葉 そのささやかな語誌 /菖蒲の枕 /「雪もよに」 /「流れ洲」と いう歌言葉 /「洲」さまざま 「沖つ洲」 /鳥の子・雁の子 /尋ぬべき人は軒端の古里 に /「よなよなに」「よなよなの」 /おどろの道 /雑筆ひかえから /「はたらく」ということ ば /「みづからぞ憂き」という句 /「はやま」(端山)か「はまや」(浜屋)か /「春のともし 火」 /「秋のともし火」 /一葉の秋 /「雲の澪」「雲の峰」 /富士山 /白槙の尾山・宇治 の河長、家隆と定家
■歌をよむ 古今・新古今鳥十五首 /古今・新古今花十五首 /歌を写す /歌を読む * 「すきま」の美意識について
■子規以降の歌 正岡子規の「歌話」から /子規の薔薇の歌 /子規の山脈 /鉄幹の『相聞』を読む /長塚 節の「雑詠十六首」 /『赤光』覚え書 /『断腸亭日乗』を読む /「昼顔の歌」余録 * 漱石の短歌十首
あとがき
索 引
|