理性という狂気
G・バタイユから現代世界の倫理へ
はじめに 私たちは「理性」を信頼してよいか
第一章 理性の鎖を解き放つために 第一節 実存と社会の変革――上下の「逆転」のダイナミズム 第二節 ファシズムとの対決と、その利用? 第三節 「悲劇」の世界の再現を目指して――「社会学研究会」と「アセファル」
第二章 第二次世界大戦と「瞬間の倫理」 第一節 世界大戦の経験と新たなニーチェ解釈 第二節 広島の悲惨から「瞬間の倫理」へ 第三節 来るべき破局の回避に向けて―「全般経済学」の視点
第三章 理性の暴走に備えよ 第一節 出発点としてのバタイユ 第二節 H・アーレント――「悪の陳腐さ」と合理性の追求 第三節 J=P・デュピュイ――悪の自然化と倫理
おわりに 「正しさ」を制御するために――温暖化とAIの時代の倫理
文献案内 図版出典一覧
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