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目次
自然を前にした人間の哲学
A5判/上製/312頁
初版年月日:2020/02/28
ISBN:
978-4-7664-2670-0
 
(4-7664-2670-3)
Cコード:C3010
税込価格:3,850円
自然を前にした人間の哲学
古代から近代にかけての12の問いかけ

目次

 はじめに   神崎忠昭

I  自然/本質の追究
 タレス、あるいは自然哲学の誕生   納富信留

 トマス・アクィナスにおける「自然」の理解
 ――キリスト両性論を手がかりにして   上枝美典

 西洋中世の存在論における「自然」概念の位置づけについて   山内志朗

II  存在の連環のなかで
 プロティノスにおける自然美   樋笠勝士

 宇宙創造の再現としての神働術
 ――新プラトン主義的自然神学の哲学的背景   土橋茂樹

 「照明学の師」スフラワルディーの自然論から
 ――『照明の叡智学(哲学)』から第2部第3論考訳注   野元 晋

 キトミール考――イスラーム文化圏における犬と人   鎌田 繁

III 星を見つめて
 適正な時の把握を目指して
 ――カロリング朝の文教政策と暦算法(computus)論争   岩波敦子

 中世ヨーロッパにおける占星術と世界観
 ――ニコル・オレームの事例から   神崎忠昭

IV 近代の「ためらい」
 進化論と世界の美的統一について
 ――ゲーテ自然学の観点から   粂川麻里生

 柳宗悦の自然観と絨毯
 ――日本における遊牧民絨毯の受容とその背景   鎌田由美子

 ロシアにおける自然と人間   
 ――ソロヴィヨフとフョードロフの観点を中心に   谷 寿美

おわりに   神崎忠昭
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