Contents
目次
西洋教育思想史 第2版
A5判/並製/688頁
初版年月日:2020/03/30
ISBN:
978-4-7664-2658-8
 
(4-7664-2658-4)
Cコード:C3037
税込価格:4,180円
西洋教育思想史 第2版

目次

はじめに 西洋教育思想史は何のために学ぶのか
  「教育学」「教育思想史」の終焉?
  教育思想史をどう考えるか
  教育思想史をどう記述するか
  「星座」作成としての教育思想史
  『教育思想史』の学び方

第T部 西洋教育思想の伝統
 概観

第1章 古典古代の教育思想
 第1節 古代ギリシアの教育思想
  1 前5世紀のアテナイ
  2 言葉による教育
  3 人間教育としてのパイデイア
 第2節 ヘレニズム・ローマの教育思想
  1 ギリシア文化とローマ
  2 ヘレニズム期の教育思想
  3 古代ローマの教育思想

第2章 中世の教育思想
 第1節 キリスト教の形成
  1 信仰と理性
  2 「神の像」
  3 アウグスティヌスの教育思想
 第2節 中世宗教施設・制度と教育思想
  1 修道院の教育思想
  2 カロリング・ルネサンス
  3 大学とトマス・アクィナスの教育思想
  4 13、14世紀の修道会の思想的展開
 補論1 中世大学の誕生
  1 大学はいつ「誕生」したのか
  2 組合・団体としての大学
  3 大学における教育・学習

第3章 近世の教育思想
 第1節 ルネサンス期の人間形成論と教育思想
  1 新しい人間形成観の誕生
  2 イタリア・ルネサンス期の教育思想
  3 エラスムスの人間観と教育思想
 第2節 宗教改革期の人間形成論と教育思想
  1 宗教改革とは
  2 ルターの宗教観、人間観、人間形成論
  3 メランヒトンの「キリスト教的人文主義」
  4 モンテーニュの教育観

第4章 「教育的世界」の誕生
 第1節 17世紀オランダの文化環境
  1 オランダ絵画の世界
  2 科学革命の認識観
 第2節 コメニウスの教育構想
  1 「すべての人に」(教育基礎論)
  2 「すべてのことを」(教育内容論)
  3 「全面的に」(教育方法論)
  4 「汎教育」(教育制度論、生涯学習論)
  5 コメニウス教育思想の意義

第U部 市民革命・市民社会時代の教育思想と人間形成論
18世紀〜19世紀前半
 概観

第5章 啓蒙主義期の教育思想
 第1節 イギリス啓蒙主義期の教育思想
  1 イギリス市民革命と啓蒙思想
  2 スコットランド啓蒙思想とポリティカル・エコノミー
  3 改革の時代と功利主義教育思想
  4 啓蒙主義のもう一つの帰結
 第2節 アメリカ啓蒙主義期の教育思想
  1 「典型的アメリカ人」としてのフランクリン
  2 アメリカ植民地期の教育
  3 フランクリンの生涯
  4 学術協会と「アカデミー」の構想
  5 近代産業社会・資本主義の先駆として
  6 ジェファーソンの教育制度構想と思想
  7 マンの「コモン・スクール」の教育思想
  8 ラルフ・ウォルドー・エマソン
 第3節 フランス啓蒙主義期の教育思想
  1 社会的文化的背景
  2 エルヴェシウスとディドロの教育思想
  3 ルソーの教育思想
  4 革命期の教育思想 ―― コンドルセ公教育論
 第4節 ドイツ語圏啓蒙主義期の教育思想
  1 政治的社会的状況
  2 汎愛派の教育思想
  3 カントの教育思想

第6章 古典的人間形成論の誕生
 第1節 ‘反’啓蒙主義の人間観と人間形成論
  1 ハーマンとヘルダー
  2 ヘルダーとゲーテの出会い
  3 ゲーテの人間形成論
 第2節 シラーと美的人間形成論の誕生 
  1 カント哲学との関係
  2 『人間の美的教育について』の問題意識と方法
  3 「遊戯衝動」
  4 「美的仮像」と「美的国家」
 第3節 フンボルトの新人文主義的人間形成論
  1 フランス革命と人間形成の必要性
  2 人間形成論としての人間学的研究
  3 古代と言語
 第4節 ロマン主義の子ども観と人間形成論
  1 「ロマン主義」という問題
  2 「ファンタジー」と「ポエジー」の復権
  3 「無垢な存在」としての「子ども」
  4 ジャン・パウルとエルンスト・モーリッツ・アルント
 第5節 ドイツ観念論哲学と陶冶(人間形成)論・教育思想
  1 フィヒテ哲学と陶冶(人間形成)論・教育思想
  2 ヘーゲルの哲学と陶冶(人間形成)論・教育思想

第7章 古典的教育学の誕生
 第1節 ペスタロッチ教育学
  1 ペスタロッチ教育学の影響力
  2 生涯
  3 「基礎陶冶」
  4 『探求』における「道徳状態」の意味
  5 「母の愛」に基づく教育
  6 「実現不可能な夢」としての「基礎陶冶」
 第2節 ヘルバルト教育学
  1 思想史上の位置
  2 「自由を欲する」ことはいかにして可能か
  3 「美的判断力」の養成
  4 教師の「判断力」養成
  5 教育制度改革とヘルバルト
  6 ヘルバルト学派
 第3節 シュライアマハー教育学
  1 シュライアマハーの位置づけと生涯
  2 宗教と陶冶(人間形成)
  3 両極弁証法と教育思想
  4 シュライアマハー教育学
  5 シュライアマハー教育学の影響史
 第4節 フレーベル教育学
  1 フレーベルの思想史的位置づけ
  2 遍歴・修行時代
  3 カイルハウ学園と『人間の教育』
  4 「恩物」と『母の歌と愛撫の歌』
  5 キンダーガルテン設立運動と三月革命
 補論2 ヨーロッパエリート中等教育機関の教育思想
  1 イギリス:パブリック・スクール
  2 フランス:リセ
  3 ドイツ:ギムナージウム
 補論3 近代高等教育機関の教育思想
  1 イギリス:ロンドン大学
  2 フランス:グラン・ゼコール
  3 ドイツ:ベルリン大学

第V部 国民国家・資本主義の時代
19世紀中葉〜20世紀
 概観

第8章 イギリスの教育思想
 第1節 初期社会主義の教育思想
  1 協同社会主義の教育思想
  2 チャーティストの教育思想
 第2節 古典的自由主義の教育思想
  1 政治的自由主義の教育思想
  2 レッセ=フェールの教育思想
 第3節 ロマン主義的社会主義の教育思想
  1 ポリティカル・エコノミー批判と教育
  2 実践的社会主義の教育思想
 第4節 新教育運動の教育思想
  1 社会主義と新教育運動
  2 教育学の体系化と新教育
  3 優生学・教育心理学と新教育
  4 メリトクラシーと新教育

第9章 フランス語圏およびイタリアの教育思想
 第1節 19世紀前半フランス社会における自由・平等と教育
  1 ギゾー ―― 初等学校の組織化
  2 トクヴィル ―― デモクラシーへの診断と教育
 第2節 デュルケーム ―― 社会の所産・社会的事実としての教育
  1 19世紀後半のフランスの社会と教育
  2 デュルケームによる教育の定義 ―― 「方法的社会化」としての教育
  3 教育科学の提唱
  4 『道徳教育論』 ―― 学校での世俗的な道徳教育はいかにして可能か
  5 『フランス教育思想史』 ―― フランス中等教育の発展と教養問題
 第3節 新教育運動の教育思想
  1 新教育概観
  2 モンテッソーリの教育思想
  3 ピアジェと新教育運動
  4 ワロンと新教育運動

第10章 アメリカの教育思想
 第1節 進歩主義教育運動の思想
  1 革新主義期のアメリカという社会的背景
  2 進歩主義教育の代表的実践とその思想
  3 社会改造主義
 第2節 デューイの教育思想
  1 アメリカ社会とデューイ
  2 シカゴ実験学校における学びの活動
  3 教育の公共性と民主主義
  4 リベラリズム批判と民主主義の教育
  5 デューイの再評価
 第3節 進歩主義教育批判の諸相
  1 公的教育制度の整備とアメリカ社会の変動
  2 革新主義期社会改革と新教育運動の交差としての進歩主義教育
  3 主流化とそれへの対抗・批判としての教育思想
  4 「進歩主義教育」の狭義と広義
  5 20世紀アメリカにおける教育思想の諸類型
  6 「エッセンシャリスト綱領」とバグリーの進歩主義批判
  7 ハッチンズの進歩主義批判とデューイとの論争
  8 デューイの進歩主義批判と進歩主義の衰退
 補論4 アメリカ「児童研究」から教育心理学へ
  1 「教育心理学」成立以前の心理学と教育 ―― 児童研究と児童研究運動
  2 ソーンダイクと教育心理学の成立
  3 第一次世界大戦と心理学研究の応用

第11章 ドイツの教育思想
 第1節 19世紀前半の社会と教育
  1 一般史的概観
  2 教育史・教育思想史的概観
 第2節 アードルフ・ディースターヴェークの教育思想
  1 生涯
  2 ディースターヴェークの教育思想
 第3節 19世紀後半(ドイツ帝国期)の社会と教育思想
  1 「近代の危機」と青少年問題
  2 ケルシェンシュタイナーの補習学校改革
 第4節 古典的人間形成観・教養観への批判と文化批判
  1 人文主義ギムナージウム批判
  2 マルクスの労働疎外論
  3 ニーチェ「教養俗物」批判
  4 文化批判と反近代
 第5節 ドイツ青年運動
  1 生活改革運動
  2 ドイツ青年運動
  3 マックス・ウェーバー『職業としての学問』
 第6節 ドイツ新教育運動
  1 20世紀前半のドイツ社会と新教育運動
  2 「子ども神話」
  3 「創造性」と芸術教育
  4 「労作」と「共同体」
 第7節 教育学の新たな展開
  1 パウル・ナートルプの『社会教育学』(1899)
  2 「精神科学的教育学」の成立と新教育運動
  3 ディルタイの哲学と教育学
  4 「精神科学的教育学」に共通する教育学的視座
  5 「精神科学的教育学」を構成する根本問題
 補論5 実験的教育学と精神科学的教育学
 補論6 ナチズムと教育思想
  1 問題としてのナチズム期の「教育思想」
  2 ナチズム「教育学」のイデオローグ
  3 ナチズムの教育政策 ―― 同調と抵抗
 補論7 ユダヤの教育思想史

第12章 第二次世界大戦後の教育思想と教育学
 第1節 戦後社会と教育思想
  1 民主主義化と戦後教育
  2 フランクフルト学派と教育思想・教育学
  3 解放的教育学(批判的教育科学)
  4 保守派の教育論
 第2節 加速する近代化と教育思想・教育学
  1 分析的教育哲学の成立と展開
  2 「近代教育批判」という思想1 ―― フーコーの権力批判
  3 「近代教育批判」という思想2 ―― アリエスの心性史研究
  4 「近代教育批判」という思想3 ―― ブルデューの「文化再生産論」
  5 「近代教育批判」という思想4 ―― イリイチの脱学校論

おわりに

人名索引
図版出典一覧
編者/執筆者紹介
ページトップへ
Copyright (C)2004-2020 Keio University Press Inc. All rights reserved.