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目次
ヴァイマル文化の芸術と教育
A5判/上製/416頁
初版年月日:2020/02/28
ISBN:
978-4-7664-2661-8
 
(4-7664-2661-4)
Cコード:C3070
税込価格:6,600円
ヴァイマル文化の芸術と教育
バウハウス・シンボル生成・陶冶

目次

序 章 美的経験・芸術経験と陶冶(人間形成)
 1 十八世紀の「陶冶」構想
 2 十九世紀ドイツ社会における「陶冶」
 3 二十世紀ドイツ社会における「陶冶」と美的経験・芸術経験
 4 本書の構成

第一章 ヴァイマル・バウハウスの音楽教師ゲルトルート・グルーノウ 
――「アメリカ的なもの」と「インド的なもの」のあいだで
 1 グルーノとは誰か
 2 「感性調和化論」
 3 「新しい人間」の形成をめぐって

第二章 グルーノウ音楽教育の理論的背景
――「音の響き」と「色彩」の感受としての美的経験
 1 声楽教育実践(レムシャイト時代)
 2 「感性調和化論」の再構成
 3 「共鳴体(Klangkörper)としての身体形成
 4 トーヌス理論(Tonustheorie)
 5 「シンボル生成」の場――「共鳴体としての身体」
 6 「共感覚」としてのシンボル生成

第三章 「シンボルの受胎」としての「共感覚」
――ハンブルクのグルーノウ、ヴェルナー、カッシーラー
 1 狭義の「共感覚」と広義の「共感覚」
 2 第一次「共感覚」ブーム
 3 なぜ「共感覚」は魅力的だったのか
 4 グルーノウとヴェルナーの「共感覚」共同研究
 5 カッシーラーとヴェルナー

補論 ハンブルクにおける心理学研究の展開
 1 エルンスト・モイマンの時代(一九一一― 一九一五)
 2 過渡期の心理学実験室(一九一五― 一九一八)
 3 ハンブルク大学草創期(一九一九― 一九二二)
 4 一九二二― 一九二五年の研究教育活動状況
 5 一九二五年から一九三三年までの心理学研究
 6 終わりに

第四章 「あいだの世界」の心理学
――ヴェルナー心理学を陶冶理論として読む
 1 哲学的心理学者ハインツ・ヴェルナー
 2 共感覚の実験と理論――事物が「モノ」となるとき
 3 言語相貌学――言葉が「モノ」となるとき
 4 「あいだの世界」の心理学

第五章 「あいだの世界」の探求者パウル・クレー
――子どもの描画と言語発達への関心からの考察
 1 子どもの絵とパウル・クレー
 2 「芸術の始源」
 3 グスターフ・ハートラウプ
 4 「フェーリクス・カレンダー」
 5 「あいだの世界」への入り方

第六章 ヴァイマル共和国期美術教育の展開とその思想的背景
――再現・表現・造形をめぐって
 1 先行研究の検討
 2 時期区分
 3 各時期の美術教育思想
 4 「形のバイオ・フィジックス」という造形理論の可能性

第七章 「あいだの世界」の美術教育
――エルヴィン・ヘックマンの美術教育実践
 1 生涯
 2 ヘックマンの美術教育実践
 3 素材、直観像、ファンタジー
 4 ヘックマン美術教育の位置づけ

第八章 モダニズム造形教育の行方
――ガイストとエーアハルトの美術教育実践
 1 フリードリヒ・ガイスト(一九〇一― 一九七八)
 ――モダニズムとフォルクのあいだで
 2 アルフレート・エーアハルト(一九〇一―一九八四)
 ――モダニズムの芸術教育
 3 ガイストとエーアハルトの造形教育論の位置づけ

終 章 モデルネの美的陶冶理論
 1 「新しい天使(Angelus Novus
 2 「非人間(Unmensch)」
 3 「非人間」の「人間性」
 4 「ムネモシュネ・アトラス」と残された課題

 あとがき
 初出一覧
 参考文献
 註
 索 引
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