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目次
バウムガルテンの美学
A5判/上製/344頁
初版年月日:2020/02/28
ISBN:
978-4-7664-2655-7
 
(4-7664-2655-X)
Cコード:C3010
税込価格:6,380円
バウムガルテンの美学
図像と認識の修辞学

目次

はじめに――バウムガルテン、顔の見えない哲学者

 序 論 学問としての美学の誕生――修辞学から美学へ
一 バウムガルテン美学と伝統的修辞学の連続性
二 先行研究における修辞学の扱い
三 学芸体系を改編し、修辞学を鋳直す

 第一章 バウムガルテン前史――自由学芸から近代哲学へ
一 過渡期にあった哲学部
二 ヴォルフ――〈技術の哲学〉と〈自由学芸の哲学〉の提言
三 ロイシュ――〈アルスの哲学〉という視点
四 ビルフィンガー――論理学に並ぶ〈下位認識能力の学〉の要請
五 ヴァイゼ、ファブリキウス――修辞学の哲学的転回
  
 第二章 哲学的百科事典のなかの美学――初期思想
一 バウムガルテンの美学思想の形成――生涯と著作
二  詩学、修辞学、記憶術――『詩に関する少なからざることについての哲学的省察』、『形而上学』初版 
三  アルスの収集――『形而上学』第二版、『哲学的百科事典の素描』、『一般哲学』
四 認識、記号、自由学芸――哲学の再編

 第三章 〈感性的認識の学〉とは何か――定義再考                          
一 感性的認識の担い手は受動的感性ではない
二 能力論と創作論という解釈の問題――バウムガルテン美学の“二重性”?
三 修辞学からの解釈の試み――〈事柄と言葉〉
四 〈認識論〉としての美学

 第四章 規則で美を捉える――基本構造
一 規則の衝突とその解消――存在論における規定
二 例外と完全性――世界論における規定
三 美の規則における例外の許容
四 詩の自由と完全性

 第五章 『美学』の体系問題――認識と記号の交叉
一 美学と詩学・修辞学
二 修辞学におけるフィグーラ
三 『美学』におけるフィグーラ概念の一般化――部門とジャンルの拡張 
四 思考の美としての修辞的表現

 第六章 フィグーラ――修辞学概念の改鋳(一)
一 フィグーラの記号一般への応用
二 絵画論と音楽論におけるフィグーラの応用とバウムガルテンの位置付け
三 絵画への適用例(一)――同義法
四 絵画への適用例(二)――省略法

 第七章 アルグーメンタ――修辞学概念の改鋳(二)
一 根拠として認識された表象
二 力の種類に応じた六分法
三 論理的アルグーメンタと美的アルグーメンタの例――例証と帰納法
四 美的アルグーメンタの射程――図像への適用

結論

 註                         
 あとがき
 資料1〜5
 文献表
 索引
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