ドラッグの誕生
一九世紀フランスの〈犯罪・狂気・病〉
序 章 薬物問題の三つの位相
第1章 阿片と公衆衛生 1 阿片――医薬品か毒物か 2 フランスにおける阿片規制と公衆衛生 3 二重の病理としての阿片中毒 4 正常性と未来指向性
第2章 大麻と精神疾患 1 《ハシッシュ倶楽部》 2 『ハシッシュと精神疾患』 3 二元論の超克 4 夢と幻覚
第3章 モルヒネ中毒と法医学 1 モルヒネと医療 2 モルヒネ中毒と犯罪 3 半−責任能力と「情念」 4 モルヒネ中毒者の潜在的犯罪性
第4章 アルコール中毒と社会病理 1 新しい疫病 2 アルコール中毒の医療化 3 原因としての「意志の弱さ」 4 スティグマ
第5章 ドラッグの誕生 1 国際阿片会議 2 「毒物嗜癖」とフランスにおける薬物規制 3 犯罪、狂気、病 4 ドラッグの誕生
終 章 この不安の世紀に
註 あとがき 参考文献 索 引
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