エッセンシャル金融ジェロントロジー
高齢者の暮らし・健康・資産を考える
第1章 金融ジェロントロジー概論 (駒村康平) 1 高齢化・長寿化と人口構造の変化 2 長寿社会における資産保有の課題 3 認知症の方が保有する金融資産 4 金融ジェロントロジーとその役割 5 金融ジェロントロジーの可能性 6 高齢者の生活を支える業務に携わる者の倫理観 7 本章のまとめ及び本書全体の概観と講義の狙い
コラム1-1 より深く学びたい方に ――「行動経済学」と認知機能の変化
第 I 部 高齢者の生活と資産の管理
第2章 高齢者を取り巻く社会保障制度 ――年金・医療・介護 (駒村康平) 1 社会保障制度が抱える制度的課題 2 公的年金制度の今後 3 医療保険制度 4 介護保険と施設選択 5 社会保障改革・今後の展開
コラム 2-1 2040 年死亡者約 170 万人時代 コラム 2-2 より深く学びたい方に@ ――介護費用(介護報酬)の構造 コラム 2-3 より深く学びたい方にA ――地方への移住・住み替えという選択肢(日本版 CCRC)
第3章 高齢者の生活状況 (駒村康平) 1 高齢者の消費行動とライフサイクル消費―貯蓄モデル 2 高齢者世帯の収入、支出、貯蓄 3 高齢者世帯の家計収支 4 高齢者が直面するさまざまなリスク 5 高齢者の健康状態と医療・介護リスク 6 さらに進む高齢化のもとでの健康・資産管理
コラム 3-1 高齢の就労世帯の家計の状況 コラム 3-2 物価スライドと高齢者の消費行動 コラム 3-3 より深く学びたい方に
第4章 高齢者の資産管理(1) ――資産寿命という観点から (大庭昭彦) 1 日本の個人資産の年齢別分布 2 資産運用のライフサイクル理論 3 高齢者の資産運用の実際 4 高齢者と取り崩し 5 取り崩し期とマーケット
第5章 高齢者の資産管理(2) ――意思決定支援の仕組み(後見、信託) (吉野智・石崎浩二・大内誠) 1 成年後見制度 1節補足資料 法定後見、任意後見の実務について 2 信託
第U部 加齢に伴う心身の変化とその対応 第6章 高齢者の心理(1) ――加齢に伴う心的機能の変化とその対応 (高山緑) 1 加齢変化に見られる多様性 2 知性に関わる機能の加齢変化 3 情動の加齢変化 4 パーソナリティ(性格)の加齢変化 5 高齢期 well being 6 個人差へのまなざし 第7章 高齢者の心理(2) ――高齢者とのより良いコミュニケーションのために (高山緑) 1 高齢期の特徴を理解した上でのコミュニケーションの工夫 2 より良いコミュニケーションをとるために ――コミュニケーションの基本的姿勢と技術 3 意思決定に関わるコミュニケーション 4 高齢者本人の立場に立つ
第8章 高齢化と身体・感覚器官の変化――加齢と病気 (新井康通) 1 長寿命化に伴う健康問題 2 重要臓器の老化 3 感覚器の老化 4 加齢に伴う臓器機能の低下の集積としてのフレイル 5 健康寿命と寿命格差 6 百寿者の特徴 7 老年医学の新たな方向へ
第9章 認知症について(1)――総 論 (三村将) 1 認知症とは 2 認知症の疫学 3 認知症の臨床所見 4 中核症状の評価 5 周辺症状の評価 6 認知症の重症度 7 検査所見 8 治 療 9 今後増加が予想される認知症高齢者への対応に向けて
第10章 認知症について(2)――代表的疾患と治療 (田渕肇) 1 わが国の認知症の現状 2 正常加齢と認知症のちがい 3 認知症の診断 4 認知症の治療 ――認知症に対するアプローチ、薬物療法 5 認知症へのさらなる対応の必要性
第11章 高齢者・認知症の意思決定能力について ――評価と支援 (江口洋子) 1 医療同意の現状 2 医療同意能力(医療行為に対する意思決定能力)の評価 3 フィナンシャル・キャパシティ (Financial Capacity) 4 FC の評価と支援のあり方 5 FC の評価に必要なこと
第12章 高齢者対応ケーススタデイ (岸本泰士郎・中村陽一・江口洋子) 1 ケース 1 : 金融分野に関して高い能力を示す 2 ケース 2 : 認知症の可能性がある場合 3 ケース 3 : 認知機能に問題はないが、なかなか提案を検討してもらえない
コラム 12-1 認知症の種類と鑑別疾患(症状が類似する疾患) コラム 12-2 返答に困ったときに コラム 12-3 ラポール
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