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目次
逸脱の文化史
四六判/上製/244頁
初版年月日:2019/04/15
ISBN:
978-4-7664-2592-5
 
(4-7664-2592-8)
Cコード:C0022
税込価格:2,640円
逸脱の文化史
近代の〈女らしさ〉と〈男らしさ〉

目次

はじめに  
 規範と抵抗/逸脱と病理の位置づけ/本書の構成
 
 第T部 女たち

第一章 若い娘たちの表象──魂から身体へ  
 「若い娘」という形象/「夢の女」たちの系譜/夢の女から若い娘へ/ロマン主義時代の若
 い娘/「生理学」の言説/十九世紀末における若い娘の変貌――モーパッサンとグールモ
 ン/エドモン・ド・ゴンクール作『シェリ』の意図/若い娘の身体と病理

第二章 感応遺伝という神話  
 感応遺伝とは何か/先駆者プロスペル・リュカの著作/ミシュレと愛の言説/ゾラの『マドレ
 ーヌ・フェラ』/ギヨームの嫉妬と苦悩/マドレーヌと身体の宿命/救済なき原罪/世紀末
 文学からテレゴニーへ

第三章 逸脱した女たち  
 『ヴィーナス氏』あるいはセクシュアリティーの転倒/サディズムから両性具有へ/フラートす
 る女たち/マルセル・プレヴォーの『半処女』/モードの選択の両義性/フラートとブルジョワ
 娘の反応/「ギャルソンヌ」の時代/モニックの生き方/社会現象としてのギャルソンヌ
 
 第U部 男たち

第四章 独身者の肖像  
 人口減少の脅威/性科学が結婚を推奨する/独身者は社会の脅威である/独身者の実態
 とイメージ/ボヘミアンとダンディー/女の独身者たち/女嫌いの文学/芸術と家庭の対立

第五章 倒錯の性科学  
 倒錯という現象/同性愛者の身体/『ソドムとゴモラ』/サディズム/マゾヒズム――ルソー
 『告白』/秘められた悦楽/マゾヒズムの原型――『毛皮を着たヴィーナス』/『ナナ』から『O
 嬢の物語』へ

第六章 フェティシズムの誘惑  
 宗教から性科学へ/ビネによるフェティシズムの分類/性科学から法医学へ/クラフト=
 エービングとフロイト/『ムッシュー・ニコラ』――足のフェティシズム/オクターヴ・ミルボー
 『ある小間使いの日記』/温室のエロス/髪の誘惑

第七章 変質論の系譜  
 時代の強迫観念/変質論の展開/変質とユイスマンスの『さかしま』/ゾラと変質論の変奏

おわりに

あとがき

索引
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