ビデオゲームの美学
序章 1 ならではの特徴 2 問いをはっきりさせる 3 方法をはっきりさせる 4 意義をはっきりさせる
第T部 芸術としてのビデオゲーム
第一章 ビデオゲームとは何か 1 定義とは何か 2 ビデオゲームとビデオゲーム作品 3 ゲームとして定義する 4 選言的に定義する 5 選言的定義を改訂する 6 ビデオゲームの媒体 7 「ビデオゲーム」の類義語
第二章 ビデオゲームの意味作用 1 意味作用と行為 2 受容とは何か 3 作品と適切なカテゴリー 4 ビデオゲームと芸術の存在論 5 ビデオゲームの受容過程
第三章 芸術としてのビデオゲーム 1 芸術概念の成り立ち 2 ビデオゲームは芸術か 3 アートワールド 4 娯楽と芸術 5 ハイブリッドとしてのビデオゲーム 第U部 一つの画面と二つの意味
第四章 ビデオゲームの統語論 1 表象、記号、内容 2 記号システム 3 統語論と意味論 4 ビデオゲームの記号 5 記号の素材 6 インタラクティブ性とは何か 7 「インタラクティブ性」への懐疑 8 インタラクティブな芸術の定義 9 相互作用の対象
第五章 ビデオゲームの意味論 1 二種類の意味論 2 ビデオゲームの二面性 3 量化のドメイン 4 区別の正当化 5 内容の名前 6 重ね合わせ
第六章 虚構世界 1 「フィクション」と「物語」 2 フィクションの語り方 3 虚構世界を表すこと 4 虚構世界を作ること 5 意図主義と慣習主義 6 虚構世界の構成要素 7 ビデオゲームフィクションの記号システム 8 インタラクティブなフィクション 9 行為の結果と行為の動機 10 ミミクリ 11 フィクションをこえて
第七章 ゲームメカニクス 1 ルール 2 ゲームメカニクスの隠蔽と現実化 3 行為のデザイン 4 ゲーム行為を定義する 5 自己目的的行為 6 美的行為 7 ゲームメカニクスの構成要素 8 ビデオゲームメカニクスの特殊性 9 現実か虚構か――ゲームメカニクスの存在論 10 制度としてのゲームメカニクス 11 ビデオゲームの制度 第V部 二つの意味のあいだで遊ぶ
第八章 二種類の意味論の相互作用 1 類比的推論 2 謎解き 3 シミュレーション
第九章 ビデオゲームの空間 1 空間表象の分類論 2 統語論的空間 3 意味論的空間 4 遠近法 5 遠近法とゲームメカニクス 6 統語論とゲームメカニクス
第十章 ビデオゲームの時間 1 時間は重なり合う 2 時間の三層モデル 3 層の対応 4 セーブ、スピード、ターンベース
第十一章 プレイヤーの虚構的行為 1 虚構的行為文のパズル 2 経験説 3 バーチャル説 4 フィクション説 5 インタラクティブなフィクション説 6 現実説 7 指示移行説 8 ゲーム行為としての虚構的行為 9 プレイヤーは人を殺しているのか
第十二章 行為のシミュレーション 1 シミュレーションとは何か 2 モデル化 3 虚構的なシミュレーションは可能か 4 ビデオゲームシミュレーションの特徴 5 行為のシミュレーションとしてのビデオゲーム 6 行為のシミュレーションとインタラクティブなフィクション 7 シミュレーションのリアリズム 8 グラフィックとシミュレーション
終章 そして遊びの哲学へ 1 行為の芸術 2 遊びの哲学
註 あとがき 図版出典 ルドグラフィ 文献一覧 索引
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