インドネシアのイスラーム改革主義運動
アラブ人コミュニティの教育活動と社会統合

凡 例 本書対象地域
序 章 問題の所在 ――インドネシアのイスラーム改革主義運動とアラブ人の社会統合 T. インドネシアのアラブ人 @. アラブ人とオランダ領東インド A. アラブ人とイスラーム改革主義運動 U. 先行研究と問題の設定 @. 先行研究の状況 A. 問題の設定 V. 史料と章構成 @. アラブ定期刊行物 A. 章構成
第1章 イスラーム改革主義運動の源流 T. 東インドとマッカ @. ジャーワの巡礼者 A. ハラーム・モスク U. マッカの教育改革運動とスールカティ―の経歴 @. 教育改革運動 A. スールカティ―の経歴 おわりに
第2章 イスラーム改革主義運動の始まり T. アラブ人の覚醒とその要因 @. アラブ人コミュニティの社会的状況 A. ジャムイーヤト・ハイル B. 覚醒の要因 U. アラウィー・イルシャーディー論争の発端 @. 婚姻の規制 A. 手に口づけをする慣習 V. 結成時のイルシャードの性格 @. 学校と協会 A. 法学派の問題 おわりに
第3章 インドネシア・ナショナリズムの形成 T. 公教育の拡充 @. 東インドの公教育制度 A. 公教育とアラブ人コミュニティ U. 東インドのイスラーム運動 @. 成立期のイスラーム同盟 A. 東インド・イスラーム会議 B. イスラーム勢力の変容 V. 二方向の「巡礼」 @. 公教育制度への対応 A. カリフ論における教育機関の構想 おわりに
第4章 アラウィー・イルシャーディー論争の収束 T. 東洋連盟の仲介による和解交渉 @. 争点の変化 A. 和解条件 U. イスラーム改革主義者たちによる仲裁の試み @. ラシード・リダー A. シャキーブ・アルスラーン B. 論争の鎮静化 おわりに
第5章 ハドラマウトかインドネシアか T. 帰属意識の分裂 @. インドネシア人とハドラミー A. インドネシア・アラブ協会 U. 二方向の教育活動 @. 教育活動の停滞 A. エジプトへの留学生の派遣 B. 公教育制度の活用 V. 「アラブ人協会」から「イスラーム協会」へ @. スールカティーの「現地志向」 A. 1930年代の教育活動 B. アラブ人性の保持の問題 おわりに
第6章 独立後のインドネシア社会への統合 T. アラブ人コミュニティの状況変化 @. 日本軍政期 A. 独立革命期から独立直後 U. 1950年代のイルシャード @. マシュミ党との接近 A. 教育活動の決定 B. 現在のイルシャード おわりに
終 章 インドネシアにおける統合の原理としてのイスラーム
参考文献 あとがき 索 引
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