イスラーム神学における信の構造
イーマーンとイスラームの意味論的分析

序
第一章 不信心者(kāfir) 一 ハワーリジュ派とカーフィルの問題の起源 二 ハワーリジュ派のクフル概念 三 ハワーリジュ派思想の基本構造
第二章 タクフィール(takfīr)の概念 一 恣意的なタクフィール行使の危険性 二 ガザーリーによるタクフィール理論
第三章 重罪人(fāsiq) 一 重罪(kabīrah)の概念 二 重罪人(murtakib al-kabīrah)
第四章 イーマーン(īmān)とイスラーム(islām) 一 イーマーンとイスラームの連関 二 イーマーンはイスラームと同一か
第五章 信という概念の本質的構造 一 ムルジア派とイーマーンの問題 二 イーマーンの本質的構造
第六章 信と知 一 イーマーンの定義における「知」の優越性 二 理性と啓示 三 他人の権威による信(īmān bi-al-taqlīd) 四 イーマーンのあり処
第七章 是認としての信 一 知と是認 二 アシュアリーのイーマーン論
第八章 信ずることと言葉で告白すること 一 タスディークとイクラールのどちらが重要か 二 カッラーム派によるイーマーン論
第九章 信と行 一 ムウタズィラ派とムルジア派 二 イブン・タイミーヤのイーマーン論 三 イーマーンの増減
第十章 私は信ずる者だ。もし神が望み給うならば。
第十一章 イーマーンの創造 一 起源 二 アシュアリー派の立場 三 マートゥリーディー派の立場 四 クフルの創造
結 論 ❊ 附録 アブー・アブドゥッラー・ブハーリー「信の書」(『正伝ハディース集』より) ❊
解 説 監訳者あとがき 参考文献 索 引……事項索引/アラビア語用語索引 人名・著作名索引/クルアーン引用索引
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