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目次
欲望と誤解の舞踏
A5判/並製/384頁
初版年月日:2017/07/25
ISBN:
978-4-7664-2410-2
 
(4-7664-2410-7)
Cコード:C3073
税込価格:5,940円
欲望と誤解の舞踏
フランスが熱狂した日本のアヴァンギャルド

目次

 日本語版によせて

序論 身振りのグローバル化のなかに舞踏をよむ
  邂逅、そして創造/ねつ造の歴史をひもとく
  誤解をめぐる物語/歴史
  舞踊史の中心をずらす
  「日本ブーム」
  舞踊史と文化史の交差

  第一部 「新発見」から聖別/公認まで

第一章 瞬く間に成功した歴史
 一九七八――決定的な年
 長く続く熱狂
 ダンス分野からの聖別/公認

第二章 啞然とした批評家たち
 衝撃が新たな文体をつくりあげた
 記号シーニュフオルスを覆い隠してしまうとき
 揺さぶりかけてくる体験、両義的な魅力  
  
  第二部 さまざまな誤解がもたらした舞踏の再創造

第三章 多様な舞踏を「舞踏」にまとめる――単純化された美学的カテゴリー
 「舞踏」という語の曲がりくねった歴史
 舞踏という美学的カテゴリーは均質なのか?
 歴史的厚みを欠いたカテゴリー

第四章 「ヒロシマの灰の上に生まれた」……?
 ジャーナリズムに登場したステレオタイプ
 戦後芸術の一つとして
 死を匂わすものから大量死へ
 舞踏、ヒロシマを記憶する場所

第五章 異国趣味への欲望
 日本人的アイデンティティと特性?
 異国として他性を知覚する
 前衛性を遮蔽する異国趣味
  
  第三部 コンテンポラリーダンスのなかにある舞踏への欲望
 
第六章 感覚のなかの他所よそ
 旅への欲望
 フランスで舞踏を実践する――感じる別の方法を求めて
 実践の発展
 多様な取り込みアプロプリアシオンの方式
 
第七章 ひそかな欲望――再び現れた表現主義の身振り
 別の歴史を求めて
 回帰と迂回としての舞踏
 舞踏への新たな欲望
  
結論 国を越え、断続的に形成される身振りの歴史
  
  注
  解説(パトリック・ドゥヴォス)
  参考文献・資料一覧
  フランスの舞踏 年表
  索引
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