中国外交とプラグマティズム
一九五〇年代における中国の対英政策
序 章 中国外交の行動原則へのアプローチ 第一節 一九五〇年代における対英政策の重要性 第二節 本書の視角 第三節 本書の資料と構成
第一章 承認問題をめぐる中国の対英方針 ―― 朝鮮戦争以前における対英政策の模索 第一節 建国以前における中国共産党とイギリスの関係 第二節 イギリスの中国承認と中国側の対応 第三節 建国以前における中国共産党の対香港政策
第二章 中国対英戦略の確立 ―― 朝鮮戦争勃発と対英関係の維持 第一節 朝鮮戦争と米中敵対関係の固定化 第二節 朝鮮戦争の勃発と中英関係 第三節 朝鮮戦争期の香港政策
第三章 ジュネーブ会議と中英関係の進展 ―― 米英切り離しの加速化 第一節 対英政策の転換 第二節 ジュネーブ会議と中英関係の進展 第三節 ジュネーブ会議後における中国の対英認識 第四節 ジュネーブ会議以降における野党労働党との関係
第四章 台湾海峡危機と中英関係 ―― 関係冷却化への対応 第一節 「台湾地位未定論」の台頭と中英関係の冷却化 第二節 対英関係の再構築と対米関係打開の試み 第三節 一九五六年の諸事件と中英関係 第四節 第一次台湾海峡危機以降の中国の香港政策
第五章 「中間地帯」論の一貫性と経済を中心とした対英政策 ―― 第二次台湾海峡危機以降 第一節 イギリスの「二つの中国」政策への警戒 第二節 第二次台湾海峡危機と中英関係 第三節 中英経済関係(一九五五 ― 一九五九年) 第四節 一九五七年以降の中国対外戦略におけるイギリスの位置づけ
終 章 中国の対英政策におけるプラグマティズムの本質 第一節 一九五〇年代における中国の対英政策 第二節 中国的プラグマティズムにおける「原則性」の重視
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