迷走するイギリス
―― EU離脱と欧州の危機

序 章 イギリスはどこに向かうのか EUとの離別 / ヨーロッパの複合的危機 / イギリスにとってのヨーロッパ / アイデンティ ティの揺らぎ / 欧州懐疑主義の拡散 / BREXITの政治学 第1章 戦後イギリスとヨーロッパ統合 ヨーロッパのなかのイギリス / チャーチルの「欧州合衆国」構想 / 英仏関係における協調 と対立 一九四七 ― 一九五四年 / 独仏枢軸を前にして 一九五四 ― 一九六三年 / 欧州共同体加盟への道 一九六一 ― 一九七三年 / EEC加盟後のイギリス 一九七四 ― 一九七九年
第2章 サッチャー政権からブレア政権へ――「欧州懐疑派」の台頭 イデオロギー対立の起源 / イギリス政治のなかのヨーロッパ / ブレア政権期のヨーロッパ 統合 / 対テロ戦争から欧州憲法条約へ / 困難な道のり
第3章 欧州憲法条約からリスボン条約へ ―― 「やっかいなパートナー」の再来? 行き詰まるヨーロッパ統合 / 欧州憲法条約からリスボン条約へ / リスボン条約とイギリ ス / 「やっかいなパートナー」としてのイギリス
第4章 キャメロン政権とヨーロッパ統合 ―― イギリスのEU離脱をめぐって キャメロンのギャンブル / キャメロン政権のヨーロッパ政策 / EU加盟継続を問う国民投 票 / 追いつめられたキャメロン
第5章 イギリス国民の選択 アイデンティティをめぐる政策 / 大国イギリスの終焉 / イギリス総選挙の結果 / イギリス とEUの権限配分 / 改革と再交渉 / キャメロンの闘い / ジョンソンとトランプ / 決断の瞬 間へ向けて
終 章 危機に陥る民主主義 EU離脱の決断 / 未来の見通し / アジアへの余波 / リベラルな国際秩序のゆくえ / 民 主主義の劣化 / グローバル化の余波 / BREXITの影響
あとがき
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