会計学の基本問題

序 謝 辞 引用について 第1部 会計とは何かを考える
第1章 会計の要件 もはや会計ではない? / 定義と要件と複式簿記 / 「会計」の定義 / 会計の目的・機能と 手段 / 会計学のレーゾン・デートル
第2章 会計責任の意義 「会計責任」の意義 / 受託責任と会計責任 / 会計の機能 / 財務会計と管理会計 / 受 託責任と会計責任(続)
第3章 利益の意義 利益の重要性 / 「利益」の定義 / 求めているのは定義なのか? / 差額概念 / 会計写 像説
第2部 簿記と複式簿記を考える
第4章 簿記と会計 無意味? / リトルトンの所説 / 簿記と会計の異同−記録と報告 / 簿記と会計の異同− 技術と理論 / 会計とは関係のない簿記 / 簿記と会計の異同−技術と理論(続) / 「簿 記」の定義 / 「まったく無意味」
第5章 単式簿記と複式簿記 第1節 複式簿記から単式簿記へ 簿記と複式簿記 / [単式簿記 → 複式簿記]というシェーマとその否定 / 単記式簿記と 単式簿記 / リトルトンの「簿記」 / [低質のもの → 低質のもの・高質のもの]の否定 / 「複式簿記」の登場とその意味 / [不完全な簿記 → 完全な簿記 → 完全な簿記・簡便な 簿記] / 先行研究 / 単記式簿記と単式簿記(続) / 「簿記」の定義 第2節 渡邉説の意味 渡邉説に対する反応 / 従来の通説と軌を一にした記述 / 従来の「単式簿記」概念 / 渡邉説の意味 / 簡便な簿記と複式簿記 / 利益計算と複式簿記 / 名目勘定の意味 / 利益計算と複式簿記(続)
補 遺 単式簿記に関する通説 / 単式簿記に関する渡邉説 / 通説と渡邉説の整理
第3部 会計学の在り方を考える
第6章 会計学の生成 会計プロフェッションの祖国イギリスの会計学 / 会計学の生成 / 会計士会計学とアメリカ の会計プロフェッション / ピクスリー / ディクシー
第7章 会計の理論と制度と実践 一貫性の意義 / 会計学研究の変遷 / 会計基準設定の変遷 / ベスト・プラクティス / 会 計の機能と制度と理論
第8章 会計学の基礎の不易性 基礎の不易性 / 『基礎』 / 公準論の萌芽 / 公準論の成立 / 公準論の一般化 / 所与 の公準論
第9章 情報会計と国際会計の盛衰 第1節 情報会計論の行方 武田隆二 / ASOBAT / 情報会計(論)の登場 / 測定論 / 情報会計論の行方 第2節 国際会計論の行く末 「国際」は必要か? / 「国際会計論」の生成 / 国際会計論の古今 / 比較会計史 / 国際会計論の終焉? / 国際会計基準の確立 / 国際会計の行く末
第4部 会計の歴史研究を考える
第10章 会計史の成立 第1節 わが国における会計史 会計史の成立 / 会計通史の登場 / 会計史学史の成立 / 体系的な通史とは? 第2節 会計通史の展開 ブラウン / ウルフとリトルトン / 学会 / チャットフィールドとテン・ハーベ / 会計史の 教科書 / やはり,歴史に学ぶ,なのか? / 一般的な市民権?
第11章 会計士史の展開 専門中の専門? / 会計士論にかかわる文献 / プロフェッション論と会計プロフェッション 論 / 会計プロフェッション史史−初期 / 会計プロフェッション史史−20世紀後半以降 / 歴史の意義
文献リスト 索 引 跋 ―― 三教授の思い出 著者紹介
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