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カール・クラウスと危機のオーストリア
四六判/上製/288頁
初版年月日:2016/04/30
ISBN:
978-4-7664-2331-0
 
(4-7664-2331-3)
Cコード:C3022
税込価格:3,960円
カール・クラウスと危機のオーストリア
世紀末・世界大戦・ファシズム

目次

    
序 章 オーストリア思想史とクラウス
   一 カール・クラウスとその時代
   二 二つの文化対立とクラウス思想の一貫性
   三 本書の構成

第1章 世紀転換期ウィーンにおける「装飾」批判とその意味
―― カール・クラウスとアドルフ・ロース
   一 はじめに ―― 唯美主義への批判者たち
   二 アドルフ・ロースの「装飾」批判
   三 カール・クラウスの「装飾」批判
   四 おわりに ―― クラウスとロースを隔てるもの

第2章 フリッツ・ヴィッテルスと「二人の精神的父親」
―― カール・クラウスとジークムント・フロイト
   一 はじめに ―― セクシュアリティをめぐる共闘者
   二 クラウス=フロイト=ヴィッテルス ―― 三者関係の変化
   三 おわりに ―― 三者関係の「その後」

第3章 メディア批判とテクノロマン主義批判 ―― カール・クラウスと第一次世界大戦
   一 はじめに ―― 反戦知識人クラウス
   二 二人のクラウス?
   三 カール・クラウスの第一次世界大戦批判
   四 おわりに ―― 近代の「野蛮さ」としての世界大戦

第4章 「オーストリア的中欧」理念と第一次世界大戦
―― カール・クラウスとハインリヒ・ラマシュ
   一 はじめに ―― 保守派の戦争批判
   二 カール・クラウスとハインリヒ・ラマシュ
   三 クラウスのラマシュ論
   四 ハインリヒ・ラマシュとオーストリア保守反戦思想
   五 おわりに ―― パトリオティズムと「オーストリア的中欧」

第5章 ナチズムとオーストロ・ファシズム ―― カール・クラウスと二つのファシズム
   一 はじめに ―― ドルフス支持表明の衝撃
   二 カール・クラウスのナチズム批判
   三 カール・クラウスとオーストロ・ファシズム
   四 おわりに ―― 早過ぎた死

第6章  言語批判としてのクラウス政治思想
―― エリック・フェーゲリンのカール・クラウス論
   一 はじめに ―― 「イデオロギー言語批判」とリアリティの復活
   二 フェーゲリンによるクラウス論
   三 おわりに ―― フェーゲリンによるクラウス論の妥当性
  
終 章 限界と可能性 ―― カール・クラウスの現代的意義

あとがき
カール・クラウスとその時代:年表
主要参考文献一覧
索 引
初出一覧・図版出典一覧
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