評伝レヴィナス
生と痕跡

旅立ち はじめに 幼年時代
I さまざまな場所
第1章 カウナス 住まい / 初恋 / 騒乱と熱狂 / 伝統から現代へ / リトワック / サランテルの遺産
第2章 ストラスブール 文学から哲学へ / 教授陣 / 目覚めをもたらした二人 / 痩せとずんぐりの二人組 / 断層 / 脱出と和解 もしもし
第3章 フライブルク・イム・ブライスガウ フランスへのフッサールの紹介者 / フランスでの一件 / 星と十字架 / ダヴォスでのハイ デガー / 笑いと涙
第4章 パリ 登録手数料免除 / ライッサ / 世界イスラエリット連盟 / マリタンとローゼンツヴァイク
第5章 捕囚生活 ライッサの手紙 / 捕虜収容所にて / 収容所の一日 / 抵抗 / 被収容者たちの共同 体 / 深淵の光景 / あたかも啓示のように 痕跡
第6章 東方イスラエリット師範学校の日々 ある追悼の集い / 規則 / 家庭の父 / ボーイスカウトとタルムード / テレーズ夫人 / 生徒と弟子
第7章 ラシー講義 毎週恒例の典礼 / 「そして、これを語り聞かせなさい」 / 「我ここに」 / 「行きなさい」 / 預言 / 石 / 講義に集う面々 / 愛着 / 雲 / 戒律 / 貧しき者 / 「言うために」 / 節制 / 悪口 / 売春 / モーセ / 子孫
第8章 タルムード講話 ユダヤ知識人会議 / 二三回の講話 / 革命とカフェ / 戦争 ある出会い
II さまざまな顔
第1章 水先案内人と流れ星 ―― ヴァールとシュシャーニ 形而上学者兼詩人 / 哲学コレージュで / 博士論文から別離まで / ホームレスにして預 言者 / 謎が残した痕跡
第2章 悪しき天才 ―― ハイデガー 以前と以後 / 怒り / 矛盾の結び目 / 死という未来
第3章 分身にして裏面 ―― デリダ 待ち合わせ / 印象深い振る舞いとやり取り / 隔たりと裂け目 / ボーフレ事件 / ブータ ンをめぐる逸話 / 差異と近さ 「言ってみれば」
第4章 近さと遠さ ―― リクール 聖書をめぐって / 教皇をめぐって / 善と名と忠実さ / ヨーロッパ
第5章 文書管理人と先駆者たち ―― ビュルグヒュラーヴと紹介者たち 貨幣と大公 / 名声への階段 / キリスト教徒たち / ショーレムの眼差し / 願い
第6章 貴族と枢機卿 ―― カステッリとヨハネ=パウロ二世 現象学的な枢機卿 / 結び付き / 言葉なき懇願 ほのかな輝き
第7章 典礼と日常生活 ―― 娘シモーヌと孫ダヴィッド 優しいがヘマな父親 / 家族の遺産 / 自由と責務
第8章 モンテーニュとラ・ボエシー ―― ネルソン博士 隣人としての付き合いから献辞を捧げられる者へ / 家族付き合い / ハヴァ / 道路標識
第9章 ゴーゴリの鼻 ―― 息子ミカエル 散らばった紙片 / 息子と父 / 世俗的なものの裂け目 / 引き裂かれた草稿 紅茶
第10章 世間からの認知 転機 / いくつかの矛盾 / 先祖たちと後裔 / 終わりなき読解
第11章 イェルサレムのレヴィナス 本棚 / シオニズム / サブラー・シャティーラ / 古きものと新しきもの キプール
訳者解説 参考文献 原註
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