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不登校の子どもに何が必要か
四六判/並製/224頁
初版年月日:2016/03/30
ISBN:
978-4-7664-2238-2
 
(4-7664-2238-4)
Cコード:C0077
税込価格:2,200円
学校の先生・SCにも知ってほしい
不登校の子どもに何が必要か

目次

 はじめに ―― 「不登校ゼロ」は、本当によいことなのか(増田健太郎)

序 章 不登校の現状と取組み(増田健太郎)
 不登校児童生徒の実態 / 不登校児童生徒への対応

第1章 不登校の子どものこころと不登校支援
 1 不登校という行動の意味 ―― 精神科医の立場から(滝川一廣)
  1970〜80年代前半の不登校 / 不登校への肯定的視点の登場 /
  現在の不登校支援

 2 不登校の子どものこころと援助(大場信惠)
  どんなときに不登校になるのか /
  心理テストの結果から不登校の子どものこころを感じる /
  不登校の子どもの気持ち ―― 溺れた人の気持ちから考える /
  不登校への援助について

 3 不登校児童が示す兆候(サイン)と対応(五十嵐哲也)
  最初に見られる兆候(サイン) / 長引いているときの兆候(サイン) /
  復帰しかけているときの兆候(サイン) /
  重篤な課題を抱えている不登校の兆候(サイン)

 4 保護者への不登校支援と、親の会の役割(加嶋文哉)
  「親の会」の発足 / 子ども支援は親の安心から / 二つの形の「親の会」 /
  気持ちの共有 / 陰性感情を言葉にする / 支援を拒否する親たちの心情 /
  主体は子ども自身

第2章 学校、教師やスクールカウンセラーの対応
 1 上手な登校刺激の与え方と留意点(小澤美代子)
  不登校の全体像 / 「タイプ分けチェックリスト」 / 「状態像チェックリスト」 /
  「回復を援助する関わり方チェックリスト」 /
  不登校の子どもたちへの適切な対応を願って

 2 スクールカウンセラーの関わりと心構え(石川悦子)
  初期対応 〝登校渋り〟 / 不登校の背景 / 相談室登校 / 不登校対応の心構え /
  不登校児童生徒数の推移 / スクールカウンセラー等活用事業

 3 学級経営と校長・担任の役割:いじめ問題への対応(増田健太郎)
  いじめ問題の変遷 / 「いじめ」という言葉で括られる問題 /
  事例からいじめ問題の対策を考える / いじめが起こったときの対応 /
  「黄金の三日間」を有効に

第3章 不登校について医学的知見と対応
 1 不登校と身体症状の関係(山崎 透)
  不登校と身体症状 / 不登校と関連する身体症状の分類 /
  不登校の子どもたちの訴える身体症状への対応

 2 起立性調節障害が引き金となる不登校(田中英高)
  最近、子どもたちの体とこころに起こっていること /
  起立性調節障害(OD)とはどんな病気? 不登校とは違うのでしょうか? /
  起立性調節障害の発症の仕組みは? /
  起立性調節障害はどんな方法で診断するのでしょうか? /
  起立性調節障害にはこころの問題が関係するのですか? /
  起立性調節障害の治療について簡単に教えてください /
  担任教師・養護教諭の対応のポイント /
  ODの診断治療ガイドラインとはどのようなものですか?

 3 発達障害と不登校・ひきこもり(近藤直司・遠藤季哉)
  子どもにとっての学校生活 / 自閉スペクトラム症と不登校のメカニズム /
  物理的刺激の回避から生じるひきこもり / 特別支援教育の地域格差と不登校 /
  ひきこもりリスクの高いケースとは /
  ひきこもりリスクの高いケースへの支援について

 4 不登校・発達障害のための薬の基礎知識(黒木俊秀)
  なぜ薬物療法を行うのか / 薬物療法には限界がある /
  薬物療法のメリットとデメリットをよく知る /
  〈参考資料〉基本的な用語、向精神薬の種類と効能、向精神薬の副作用

おわりに

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