Contents
目次
アジアの文化遺産
四六判/並製/472頁
初版年月日:2015/08/20
ISBN:
978-4-7664-2235-1
 
(4-7664-2235-X)
Cコード:C0036
税込価格:2,160円
アジアの文化遺産
過去・現在・未来

目次

序 アジアの文化遺産
 ―― 過去・現在・未来(鈴木 正崇)
 はじめに / 1 世界遺産 / 2 世界遺産と日本 / 3 無形文化遺産 / 4 文化遺産の「拡
 大解釈」 / 5 文化遺産への多様なアプローチ / 6 遺産の増殖 / 7 文化遺産の転換期

世界遺産条約の課題とこれからの遺産アプローチ(稲葉 信子)
 はじめに ―― 和食が世界遺産に? / 1 国際的な遺産ブランドのいろいろ / 2 保護ある
 いは保存か、保全かの議論について / 3 カルチュラルランドスケープ―文化的景観―を例
 に考える / 4 遺産のカテゴリーか、アプローチか / 5 オーセンティシティの議論と文化の
 多様性 / 6 世界遺産条約と遺産保護制度の今後 / 7 結びにかえて

ミャンマーの文化政策 ―― ビルマ文化中心主義と、ある民族誌家の肖像(谷 紀夫)
 はじめに / 1 ミャンマー(旧ビルマ)の「文化」観 ―― 文化政策の文脈から / 2 ミャンマ
 ーの世界遺産登録の現状 / 3 民族誌家ミン・ナイン(U Min Naing, B.A.)の足跡から /
 4 ビルマ民族誌研究の系譜とミン・ナイン / 5 ミン・ナインの言説から / 6 おわりに

アンコール王朝繁栄の謎 ―― 碑文解読による歴史発見物語(石澤 良昭)
 はじめに ―― 碑文は「生」の声を伝えている / 1 カンボジア碑刻文はG・セデスが解読し
 た / 2 碑文情報からアンコール時代の古生活環境を復元 / 3 碑文が伝える情報を現
 場において読み解く / 4 碑文は寺院資財帖であり、村落の社会と経済の活動を反映して
 いる / 5 たわわに実った稲穂・ゆったりとした時間・神仏への敬虔な祈り ―― 村人の日
 常生活 / 6 門前町の市場と村の副業から / 7 「富貴真臘」とアンコール・ワット /
 8 アンコール王朝を「構造史」に捉えていく / 9 碑文情報は平穏な日常生活が続いてい
 た史実を伝えている

ベトナムの世界遺産ホイアンと日本の歴史的関係(菊池 誠一)
 はじめに / 1 江戸時代の朱印船貿易とベトナム / 2 ホイアンの歴史的形成 / 3 ホ
 イアンの日本町 / 4 ホイアンの日本町跡を発掘する / 5 朱印船貿易絵図と考古学調
 査 / 6 「鎖国」後のホイアン / 7 現在のホイアンをめぐる日越関係

ガムラン ―― バリの音伝統と文化遺産(皆川 厚一)
 はじめに ―― ガムランについて / 1 バリ芸能について / 2 ガムランの分類 / 3 伝承
 における諸問題

インド仏教聖地と文化遺産 ―― ボードガヤーの変容(前島 訓子)
 はじめに / 1 仏教最大の聖地における世界遺産 / 2 「仏教聖地」の再建 ―― 歴史的
 建造物から生きている遺産へ / 3 ボードガヤーにおける不可触民集落の仏教改宗 /
 4 おわりに

世界遺産としてのバーミヤン遺跡(前田 耕作)
 はじめに / 1 歴史的古道 / 2 アレクサンドロス以後 / 3 東西大国の関心 / 4 クシャ
 ン朝からササン朝へ / 5 ササン朝以降 / 6 玄奘の道 / 7 今日のバーミヤン / 8 戦
 後のバーミヤン / 9 バーミヤンにおける戦後復興 / 10 保存作業の推進 / 11 経典の
 発見 / 12 壁画が明かす文化 / 13 転換期にさしかかる世界遺産バーミヤン

エスニックツーリズムと文化遺産 ―― 麗江とタナ・トラジャ(藤木 庸介)
 はじめに ―― 考察に先立つ「問」 / 1 エスニックツーリズムとは何か? / 2 中国雲南省
 麗江旧市街地 / 3 インドネシア ―― タナ・トラジャ / 4 まとめ

中国における「遺産」政策と現実との相克
 ―― ユネスコから「伝統の担い手」まで(菅 豊)
 はじめに / 1 過熱する中国の文化ポリティクス / 2 文化保護と観光開発の地方政策 ―
 ― 古鎮化 / 3 「遺産」制度から「伝統の担い手」へのインパクト / 4 古鎮化による非物質
 文化遺産の創造 / 5 まとめ

韓国の無形遺産保護政策の成立と展開(朴 原模)
 はじめに / 1 「文化財保護法」の制定と行政体系の構築 / 2 無形文化財の指定制度の
 成立と展開 / 3 無形文化財の伝承教育体系の構築 / 4 無形文化財の保護・育成のた
 めの公的支援 / 5 無形文化財に関する新しい法律の制定 / 6 おわりに

「白川郷」で暮らす ―― 世界遺産登録の光と影(才津 祐美子)
 はじめに / 1 白川村発見の経緯 / 2 「合掌造り」の保存と文化遺産化 / 3 世界遺産
 登録の影響 / 4 世界遺産「白川郷」を支えているもの / 5 生きている文化遺産のゆくえ

無形遺産条約と日韓の文化財保護法 ―― その対応の相違(岩本 通弥)
 はじめに ―― 合わせ鏡としての日韓 / 1 二つの復元事業 ―― 佐渡奉行所とソウル南
 大門 / 2 文化財保護法の誕生と日韓類似の歴史的交錯性 / 3 乖離する日韓の文化
 財保護法 / 4 運用の異なる文化財の保護と管理 / 5 グローバル・ポリティクスの場とし
 てのユネスコ ―― 熾烈化する登載競争 / 6 おわりに ―― 理念と競争のはざまで

日本の文化財政策 ―― 無形文化遺産と文化的景観(菊池 健策)
 はじめに ―― 日本の無形の文化財の保護制度 / 1 日本における無形の文化財の範
 囲 / 2 日本の文化財保護の歴史 / 3 文化財保護のシステム / 4 保護施策 /
 5 無形文化遺産の保護に関する条約における無形文化遺産 / 6 文化的景観 /
 7 まとめ

執筆者紹介
ページトップへ
Copyright (C)2004-2017 Keio University Press Inc. All rights reserved.