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目次
プルーストの黙示録
四六判/上製/308頁
初版年月日:2015/03/30
ISBN:
978-4-7664-2208-5
 
(4-7664-2208-2)
Cコード:C0098
税込価格:3,520円
プルーストの黙示録
『失われた時を求めて』と第一次世界大戦

目次

 はじめに
  戦争文学としての『失われた時を求めて』 /
  文化史の観点からプルーストを読む

序 章 戦時中のプルースト氏
  なぜ私信を読むのか
 一九一四年
  平和を望む / ドイツ音楽を愛し続ける / 「最初の戦争文学」
 一九一五年
  「戦前派」のレッテルを貼られて / 「偽りの愛国心」と「本当の『愛国的な』感動」 /
  教会の破壊 / 「時期尚早」な戦争文学を「校正」する
 一九一六年
  ヴェルダンのほうへ / ガリマールのほうへ / 『砲火』から遠く離れて
 一九一七年
  悲しみと日々、楽しみと日々 / 「すばらしい黙示録」 / 戦時下の前衛芸術
 一九一八年
  リッツからマリニーへ / 戦時下のサウンドスケープ / 蜜蜂としての芸術家の肖像 /
  書簡から小説へ

第一章 パリ空襲と「ワルキューレ」
 プルーストと「戦争文化」 / パリ空襲をめぐるフィクション / シャルリュス男爵、倒錯と
 反転 / サン = ルー、空襲の美学化と政治化 / 飛行士と同性愛

第二章 オリエント化するパリ
 パリと「パリ小説」の変貌 / オリエンタリズムの絵画と同性愛の主題 / 消えたロティ、
 「不可思議なオリエントの幻像」 / パリの空、「トルコ石の色合いをした海」 / カルパッ
 チオ、「異国情緒あふれる架空の都市」 / セーヌとボスフォラス、「三日月という 東方
 の徴」 / セネガル狙撃兵とアングル / 「千夜一夜」の蜃気楼とメソポタミア戦役

第三章 「私」の愛国心と芸術観
 あいまいな作中の「私」 / 「愛国芸術」への理論的な反駁 / 作者が語り手の声を借り
 るとき / 「私」のドイツ嫌い / 「私」という国家の「細胞」 / 「心理的洞察力の欠如」、
 「当事者」と「傍観者」のジレンマ

第四章 「復員文学」における暴力
 暴力への無関心? / 「復員文学」とは何か / 暴力をめぐる喜劇的ヴィジョン /
 暴力をめぐるモラリスト的・劇的ヴィジョン / 暴力をめぐる耽美的ヴィジョン /
 「前線からの書簡」という新ジャンルの登場 / 「印象主義」と愛国心 /
 ふたつの利己主義

第五章 軍事戦略と動員の力学
 機動性と不動性 / プロパガンダ論とサン = タンドレ = デ = シャン神話 /
 同性愛、愛国心、「生存環境」
 
第六章 二十世紀の『戦争と平和』
 ナポレオン戦争から第一次世界大戦へ / 論敵としてのトルストイ /
 模範、分身としてのトルストイ / ナポレオン、ヒンデンブルク、ヴィルヘルム二世 /
 プルーストのトルストイ的側面 / 樹木の観照

 おわりに

  註
  あとがき
  初出一覧
  参考文献一覧
  人名索引・作品名索引
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