2035年の経済社会とイノベーション
超成熟社会発展の経済学U

はじめに 清家 篤
序 章 グローバル経済における格差、信頼と経済成長 駒村康平 一 グローバリゼーション・パラドクス 二 トマ・ピケティが明らかにした長期的な所得と富の集中化 三 格差、信頼と経済成長 四 まとめ―グローバル経済をコントロールするためには何が必要か
第T部 経済社会とイノベーション 第一章 イノベーションと知識 齋藤 潤 はじめに 一 なぜイノベーションを取り上げるのか 二 イノベーションの定義 三 シュムペーターのイノベーション 四 「知識」の特質 おわりに
第二章 イノベーションのマクロ経済学 齋藤 潤 はじめに 一 ソロー=スワン・モデル 二 技術進歩を内生化したモデル 三 超長期の経済成長 四 技術進歩と人口動態の統合理論 おわりに
第三章 イノベーションのミクロ経済学 齋藤 潤 はじめに 一 研究開発の過少性 二 知的財産権の特徴 三 知的財産権擁護論に対する批判 四 知的財産権なきイノベーション 五 研究開発の代替的促進策 おわりに 第U部 産業分野とイノベーション 第四章 超成熟社会日本を牽引する健康・医療産業の成長戦略 木村廣道 はじめに 一 健康・医療産業への期待と課題 二 医療分野のオープンイノベーション 三 異分野融合の進展 四 イノベーションを加速する社会基盤の変化 五 健康・医療産業での新産業創出 六 健康・医療産業を興す人材イノベーション
第五章 環境・リサイクル・エネルギー技術で世界に貢献を 大下 元 はじめに 一 技術の変遷 二 自然エネルギー分野 三 環境分野 四 リサイクル事業 五 海外での取り組み むすび
第六章 市場の長期的な変化と自動車産業の取り組み 市川晃久 はじめに 一 一九九〇年代の日本の自動車市場の変化と自動車産業の状況 二 日産の収益悪化とリバイバルプラン 三 今後の市場ニーズと技術開発 四 人口の減少や高齢化に向けて 五 新興国への対応
第七章 3Dプリンティングによるモノづくりの実状 前田寿彦 はじめに 一 加熱する報道、期待感 二 3Dプリンタとは 三 3Dプリンティング業界の変遷 四 アディティブ・マニュファクチャリング装置の特徴 五 アディティブ・マニュファクチャリングのポテンシャル 六 アディティブ・マニュファクチャリングの課題 おわりに
第八章 金融業界の長期的な展望と課題 小野裕士 はじめに 一 日本の金融機関を取り巻く環境変化 二 ミニバブル期の日本の金融機関の行動 三 リーマン・ショック―欧米大手金融機関の陥った罠 四 銀行の顧客―個人・企業の資金フローの動向 五 日本の金融機関の展望 六 最近の外国銀行のリテール戦略 むすび
第九章 風力発電の導入促進に向けて 斉藤哲夫 ――風力発電の現状と課題 はじめに 一 風力発電の導入意義と主な日本メーカー 二 世界と日本における風力発電の導入実績 三 風力発電のポテンシャルと中長期導入目標 四 風力発電導入促進に向けて―課題と対策 五 風力発電機の構成と構造 六 風車のできるまで むすび
おわりに 齋藤 潤
編著者紹介
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