入門 科学哲学
論文とディスカッション

序 章 科学哲学を学ぶために 西脇与作 1. 哲学が問題にしてきた事柄を科学の観点から見返すと…… : あるいは、20世紀以前の哲学を科学哲学的に見直すと 2. 20世紀初頭の科学的な哲学の動向はどうだったのか…… : 現在から振り返ってみれば 3. 現在の科学哲学にはどのような分野があり、その現状は…… : 科学哲学の現在 4. 各論文の内容について:それぞれの主張と特徴は何か 5 .各論文を読みこなし、科学哲学の将来を見据えよう 6. 参考文献について:科学哲学を学ぶために必要なのは
第一部 経験と知識の哲学
第一章 色や音は世界のなかにあるのか 源河 亨 1. はじめに 2. 客観主義 3. 主観主義 4. 主観主義の問題 5. 知覚の表象説 6. 物理主義の検討 7. おわりに
◇ ディスカッション1 知覚対象の存在論 源河 亨×田中泉吏×西脇与作
第二章 経験的知識とはどのようなものか ―合理的非合理性から見た科学的知識と知覚的知識― 古賀聖人 1. はじめに 2. 経験的知識の源:科学と知覚 3. 認識論の経済学化 4. 経験的知識のプラグマティズム 5. 結び
◇ ディスカッション2 知識というもののあり方をめぐって 古賀聖人×石田知子×西脇与作
第二部 生物学の哲学
第三章 有機体とは何か ―生物学における存在論― 田中泉吏 1. 有機体をめぐる問い 2. さまざまな有機体概念 3. 微生物と有機体概念 4. 生物学と存在論 5. 有機体の進化 6. 生物学における存在論 ◇ ディスカッション3 生物学の存在論を問い直す 田中泉吏×源河 亨×西脇与作
第四章 遺伝情報を考える 石田知子 1. 導入 2. 分子遺伝学基礎知識 3. 遺伝情報概念の分析 4. 遺伝情報概念の役割 5. 結論
◇ ディスカッション4 遺伝情報をめぐる諸問題 石田知子×古賀聖人×西脇与作
第五章 進化論は生物の変化をどのように説明するのか 森元良太 1. はじめに 2. 進化論の因果的解釈 3. 進化論の統計的解釈 4. 進化論に因果概念は必要なのか 5. おわりに
◇ ディスカッション5 力の理論と進化論 森元良太×杉尾 一×西脇与作
第三部 物理学の哲学
第六章 物理学の認識論的転回を目指して 杉尾 一 1. はじめに 2. 古典論 3. 量子論 4. 新たな量子測定 5. まとめ ◇ ディスカッション6 存在論から認識論へ 杉尾一×森元良太×西脇与作
索引
|