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アジアの「核」と私たち
四六判/並製/356頁
初版年月日:2014/03/31
ISBN:
978-4-7664-2093-7
 
(4-7664-2093-4)
Cコード:C0031
税込価格:1,980円
アジアの「核」と私たち
フクシマを見つめながら

目次

まえがき アジアの「核」と私たち――フクシマを見つめながら  高橋 伸夫

日本における核の「平和利用」論の展開  布川 弘
 はじめに――「フクシマ」から学ぶもの / 1 放射能汚染への関心の低さと核武装
 の可能性 / 2 「平和利用」論の展開 / おわりに

韓国から見たフクシマと「核」――震災報道と原発への再認識  福井 讓
 はじめに / 1 「フクシマ」はどのように伝えられたか / 2 「フクシマ」はどのよう
 に捉えられるようになったか / 3 「フクシマ」がどのような影響を与えたのか /
 おわりに――韓国にとって「フクシマ」とは何か

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の「核」をどう考えるか  福原 裕二
 はじめに / 1 北朝鮮に対する「理解」 / 2 核兵器開発の背景 / 3 葛藤 /
 依存構造の変化 / 4 核兵器開発の焦点 / 5 強盛大国建設と先軍政治路線 /
 結びに寄せて

中国の「核」――原爆実験成功と原子力の「平和利用」再考  飯塚 央子
 はじめに / 1 核実験成功への道程 / 2 軍事最優先から「軍用保証優先」へ /
 3 フクシマからの考察 / おわりに

原子力大国として台頭する中国――急成長の背景とリスク  堀井 伸浩
 はじめに / 1 中国で進むエネルギー構造転換――石炭依存は低下方向へ /
 2 中国における原子力導入の背景――市場競争力の向上 / 3 中国における原子
 力導入推進に関わる政策(福島原発事故以前) / 4 福島原発事故を受けた対応と
 その評価 / おわりに――「隣の原子力大国」中国に対し、我が国はどう対応すべきか

パキスタンにおける核開発の展開と行方――原発事故報道がもたらしたもの  近藤 高史
 はじめに / 1 印パ対立と核開発 / 2 1998年核実験の背景 / 3 核実験後のパキ
 スタン / 4 印パ両国の核武装の影響 / 5 「フクシマ」はどう伝えられたか /
 おわりに

イラン「核開発」疑惑の背景と展開――冷徹な現実の諸相を見据えて  吉村 慎太郎
 はじめに / 1 「核開発」疑惑の諸前提 / 2 「核開発」疑惑をめぐる問題の諸層――
 交渉から国際的緊張化への道程 / 3 「フクシマ」後の現段階 / おわりに

アラブの春とイスラエルの核  宇野 昌樹
 はじめに――中東とフクシマの接点 / 1 アラブの「春」 / 2 イスラエルの核 /
 おわりに――フクシマをいかに教訓化するか

ロシアの原子力産業と核兵器生産技術の遺産  角田 安正
 はじめに / 1 国策としての原子力産業の振興 / 2 原子力発電に対する世界的な需
 要の増大 / 3 供給面におけるロシア原子力産業の強み――核兵器生産技術の遺産 /
 結論に代えて――好調に見えるロシア原子力産業をどのように評価するか

核兵器と原子力発電の時代を超えて  小沼 通二
 はじめに / 1 核兵器と原発の時代 / 2 核兵器と原発の時代を超えて / おわりに


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