英国ゴシック小説の系譜

はじめに
第1部 ゴシック小説の物語構造
第1章 旅と秘密 『ケイレブ・ウィリアムズ』と『フランケンシュタイン』 ゴシック的装置としての旅/ゴシック・アイコンの誕生/ゴシック小説と非日常/ 怪異の条件/『ケイレブ・ウィリアムズ』/秘密による隔絶/『フランケンシュタイ ン』/辺境の後退/旅の始まりと景色を見る旅/エンクロージャーと景観改良/ 旅の同行者たち/旅の終わりと秘密の解消
第2章 ユートピアと怪物 ありえない場所とありえないモノ ユートピア/怪物の居場所/怪物の三類型/『エクソシスト』/悪魔祓い/ ゴシック小説と推理小説/秩序の確認/怪物の命数
第2部 『ドリアン・グレイの肖像』を読む
第3章 視線と二つの肖像 ゴシック的自己像の誕生 二つの肖像/ドリアン・グレイの罪/写真の誕生/視線による投影/社会的視線 と創作者の視線/視線と自己像/社会的自己像の孤立/コレクションの働き/ 過剰と欠落
第4章 博物館と写真の時代 博物館の時代/英国の発展と博物館の役割/写真の時代/手札判写真の流行/ ドリアン・グレイの「肖像」の物語/スフィンクスの問いかけ/社会的自己像の確立 と死/ワイルドと英国の自己像
註 参考文献 謝 辞 索 引
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