図表目次
例言
まえがき――本書の構成と概要――

第一部　列島の漢字・漢文と五世紀の東アジア
　第一章　倭王武・百済王余慶の上表文と金石文
　　一、はじめに
　　二、倭王武の上表文
　　三、倭王武の遣使をめぐって
　　四、百済王余慶の上表文
　　五、倭王武の上表文と百済王余慶の上表文
　　六、王と大王（太王）
　　七、おわりに
　第二章　高句麗広開土王碑の基礎的考察
　　一、はじめに
　　二、広開土王碑の周辺
　　三、高句麗広開土王碑
　　四、広開土王碑と中国古典
　　五、百残・倭賊
　　六、残主・新羅寐錦
　　七、国崗上広開土境平安好太王と永楽太王
　　八、おわりに
　第三章　列島における五世紀の文字表記
　　一、列島で書かれた五世紀の漢字・漢文
　　二、列島の文字表記と大韓民国陵山里出土木簡
　　三、朝鮮半島系の表記と列島の字音表記

第二部　倭王権と七世紀の東アジア――倭国の書記世界――
　第一章　天と日の周辺――治天下・阿毎多利思比孤・日本――
　　一、はじめに
　　二、二つの天下
　　三、阿毎多利思比孤
　　四、「日出づる処」と日本
　　五、おわりに
　第二章　国号「日本」の成立に関する覚書
　　一、はじめに
　　二、海外史料にみえる「日本」
　　三、国内史料の検討
　　四、百済本記
　　五、おわりに
　第三章　古代日本の王言について――オホミコト・ミコト・ミコトノリ――
　　一、はじめに
　　二、王言――天皇の言――
　　三、東アジアの中の教
　　四、大宝以前の王言
　　五、おわりに
　第四章　甲寅年銘光背にみえる王延孫に関する一考察
　　一、甲寅年銘光背をめぐる諸説
　　二、日本史料にみえる王姓
　　三、六世紀末の東アジアの国際環境
　　四、王延孫と大原史
　第五章　「山田殿像」銘小考
　　一、はじめに
　　二、阿弥陀三尊像（法隆寺献納宝物一四四号）
　　三、「殿」の語について
　　四、浄土信仰の東伝
　　五、山田寺跡第七次調査出土木簡
　
第三部　天平仏教の諸相
　第一章　僧正玄�ﾑの教学について
　　一、はじめに
　　二、玄�ﾑの学問について
　　三、智周の教学
　第二章　天平びとの疫病対策――奈良時代の医療（医術と呪禁）――
　　一、はじめに
　　二、雪連宅満をめぐって
　　三、律令国家の医療制度
　　四、天平九年の流行病対策
　第三章　行基伝の基礎的考察
　　一、はじめに
　　二、聖武天皇の受戒――『扶桑略記抄』と『濫觴抄』
　　三、『略記抄』と『行基年譜』・『行基菩薩伝』
　　四、『行基年譜』と『行基菩薩伝』
　　五、おわりに
　第四章　聖武天皇の出家と受戒をめぐる臆説
　　一、はじめに
　　二、聖武天皇の譲位
　　三、聖武天皇の出家、受戒をめぐって
　　四、菩薩戒と聖武の称号
　　五、聖武の出家、受戒の契機
　　六、おわりに
　第五章　鑑真入京の道
　　一、はじめに
　　二、天平勝宝四年度の遣唐使
　　三、鑑真の来朝
　　四、河内大橋
　　五、龍田道
　第六章　藤原夫人と内親郡主
　　一、はじめに
　　二、藤原夫人願経
　　三、正三位藤原夫人と亡考贈左大臣府君
　　四、房前の室
　　五、藤原夫人（房前の女）の母――『山階流記』講堂の項をめぐって――
　　六、郡主について
　　七、内親について
　　八、おわりに
　第七章　古代北陸の宗教的諸相
　　一、高志国の分割について
　　二、気多大神宮寺の成立　
　　三、官大寺僧と優婆塞・優婆夷の活動
　　四、おわりに

付篇一　「殿」と「殿門」について
　　一、「殿」について
　　二、「殿門」について
付篇二　紫香楽宮について
　　一、紫香楽宮の造営
　　二、「紫香楽」・「信楽」の表記について
付篇三　二人の僧恵行について――「唐招提寺用度帳」にみえる恵行再考――
　　一、はじめに――講師僧恵行について――
　　二、「唐招提寺用度帳」にみえる僧恵行

あとがき
挿図出典一覧
索引