ブーレーズ ありのままの声で
日本語版に寄せて まえがき
聴くこと オリヴィエ・メシアン(1908-1992)との出会い メシアン門下で聴くことの訓練 知ることと見分けること
自己の正しさと音程の正しさ ロジェ・デゾルミエール(1898-1963)という手本 ルノー‐バロー劇団の音楽監督
ピアノからオンド・マルトノへ 知覚のユートピアと実用性 ファウスト博士とブーレーズ氏
まなざし 感情と明白さ 「ドビュッシーは、感動の裸体にまで進むこと」と語っていた 時間に耐えて……
パウル・クレーを聴こと バウハウスの冒険 ブーレーズのまなざし
形式――生成する有機的なプロセス 遠近法のさまざまな機能――音楽的時空間 聴きことへのまなざし――ブーレーズの《アンテームU》
身振り ドメーヌ・ミュジカル 《春の祭典》を指揮する オーケストラの指揮者の身振り
作曲家の身振り イルカム 身振りと装置
作曲家−指揮者の身振り アンサンブル・アンテルコンタンポラン ブーレーズがブーレーズを指揮するとき
声 パリ・オペラ座に《ヴォツェック》が登場する ヴィーラント・ヴァーグナー(1917-1966)による演出 バイロイトの経験・実験
オペラを作曲する? 詩人たちの声 テキスト、音楽の中心かつ不在
素材としての声 《ル・マルトー・サン・メートル》を歌う…… 声の身振り
他者 他者の探求 コレージュ・ド・フランスでの講義 コンサートの聴衆との関係
声の輝きと言葉の挿入節 神でもなく巨匠でもなく 私は選ぶ、ゆえに私は存在する
完成と未完成 無限性の意識 後継者の二重の影
訳者あとがき
文献 ディスコグラフィ 索引
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