拓殖大学研究叢書(社会科学)36
徳富蘇峰とアメリカ

前編 日露戦争前 第一章 少年期の「アメリカ」受容 はじめに 一 アメリカの知識を得るまで 二 アメリカとの接触―熊本洋学校時代 三 アメリカへの敬意―同志社英学校時代 四 アメリカへの嫌悪感の萌芽 おわりに
第二章 青年期のアメリカへの憧憬と抵抗 はじめに 一 西洋列強のアジア進出への危機感 二 西洋への抵抗とアメリカの理想化 三 アメリカ認識における二重の視線 おわりに
第三章 明治二十年代の大日本膨脹論とアメリカ はじめに 一 西洋列強からの重圧感と屈辱感 二 大日本膨脹論とエマソンの応用 三 アメリカとの膨脹衝突への予感 おわりに
第四章 アメリカ旅行 はじめに 一 アメリカにいたるまで(T)―横浜からロンドンへ 二 アメリカにいたるまで(U)―ヨーロッパ大陸周遊 三 アメリカ体験と帰国後 おわりに
第五章 明治三十年代のアメリカとの同盟論 はじめに 一 アメリカへの接近―日英米同盟論と親米キャンペーン 二 アメリカへの共感―エマソンとローズヴェルトの影響 三 アメリカへの不安―日米海上権力競争とマハンの影響 おわりに
後編 日露戦争後 第一章 第一次世界大戦期のアメリカからの脅威感 はじめに 一 アメリカへの不安―「日米衝突と人種戦争」 二 アメリカへの抵抗―「亜細亜モンロー主義」 三 アメリカへの敬愛―「米国魂と自恃の精神」 おわりに
第二章 ワシントン会議後のアメリカへの怒りと敬愛 はじめに 一 アメリカの「資本的帝国主義」に対する不安 二 排日移民法の衝撃とユーラシア大陸への傾斜 三 ロンドン海軍会議をめぐる危機感と対米研究 おわりに
第三章 日中戦争前の日米親交論 はじめに 一 日米親交論の復活 二 日米親交の条件(T)―日本の特殊位地の承認 三 日米親交の条件(U)―人種と海軍軍備の平等 おわりに
第四章 日米戦争 はじめに 一 日米戦争に至るまで(T)―日米通商航海条約の廃棄通告 二 日米戦争に至るまで(U)―対日経済制裁と戦争への傾斜 三 対米戦勝利への提言 おわりに
第五章 敗戦後の日米同盟論の復活 はじめに 一 敗戦と占領の衝撃 二 アメリカへの弁明 三 対米批判と提携論 おわりに―「待五百年之後」
補編 第一章 アメリカ人との交流(T) はじめに 一 エドウィン・L・ゴドキン 二 チャールズ・E・ノートン 三 ジョージ・ケナン おわりに
第二章 アメリカ人との交流(U) はじめに 一 ウィリアム・J・スティルマン 二 メリマン・C・ハリス 三 ラーネッドとデントン おわりに
第三章 蘇峰における連続性と非連続性 はじめに 一 対米観の萌芽と形成 二 日米同盟論の提唱期 三 日米提携論の挫折期 四 対米避戦から宣戦へ 五 日米同盟論の復活期 おわりに
徳富蘇峰関係文献一覧 あとがき 索引
|