アメリカ大統領と南部
合衆国史の光と影

序
第1章 ジョン・スミスが描いた社会――ジェイムズタウン植民地とポカホンタス 1 アメリカの理念 2 南部植民地と北部植民地の違い 3 キャプテン・ジョン・スミス(1580〜1631年) 4 ポカホンタスの夢 5 南部のインディアン Column 1 「消えた植民地」ロアノーク島
第2章 ジョージ・ワシントンが象徴する新国家――農園主、将軍、大統領 1 南部のプランター 2 奴隷制度に根ざした社会 3 アメリカの独立と「南部」の創出 4 ジョージ・ワシントン(1732〜1799年) 5 「村落の破壊者」 Column 2 大統領の大農園 マウント・ヴァーノン
第3章 トマス・ジェファソンの描く国家――独立宣言と農本主義 1 アメリカの民主主義 2 ジェファソンとヴァージニア 3 奴隷制度の是非を問う 4 白人の国/混血の国 5 モンティチェロに込められたアメリカ Column 3 反乱奴隷の「告白」
第4章 アンドリュー・ジャクソンと南西部――西部開拓、インディアン・ファイター 1 ジャクソニアン・デモクラシー 2 開拓の犠牲者 3 南部のフロンティア 4 アンドリュー・ジャクソン(1767〜1845年) 5 「西部」の大統領 Column 4 黒人のインディアン
第5章 ジェファソン・デイヴィスと南部連合国――奴隷制度をめぐる戦い 1 南北戦争(the War Between the States) 2 奴隷制度廃止運動 3 南北の均衡 4 長期化する戦争 5 戦争の終結 Column 5 南軍旗が象徴するのは
第6章 アンドリュー・ジョンソンと南部再建――共和党急進派、白人復権 1 南部再建の悲劇 2 南部再建をめぐる攻防 3 夜明け――黒人にとっての南部再建 4 南部再建の失敗 5 「革命」の終わり Column 6 クリオールの音楽
第7章 シオドア・ローズヴェルトとラフ・ライダーズ――領土拡大、白人支配 1 米西戦争 2 「どん底」へ 3 20世紀の大統領――新しい国 4 共和党ローズヴェルトの変心 Column 7 世紀転換期の人種暴動
第8章 ウッドロー・ウィルソンの書くアメリカ――南部復権とマスメディア 1 出版業界の影響 2 南部の変遷 3 黒人のイメージの悪化 4 南部(白人)イメージ改善 5 南部の復権 6 ウッドロー・ウィルソン(1856〜1924年) Column 8 『國民の創生』
第9章 フランクリン・デラノ・ローズヴェルトと黒人社会――「どん底」から闘争へ 1 「約束の地」 2 北部大移住 3 南部黒人の抵抗 4 南部から北部へ 5 フランクリン・デラノ・ローズヴェルト Column 9 南部のユダヤ人
第10章 ドワイト・アイゼンハワーと公民権運動――最高裁判決、大統領の介入 1 ハリー・トルーマン大統領(第33代、1945〜1953年) 2 法廷闘争から公民権運動へ 3 大統領の介入と南部知事の抵抗 4 公民権法成立に向けて Column 10 大衆のヒーロー ジョー・ルイス
第11章 ジミー・カーターに見る「南部」――農業の衰退と南部の変貌 1 南部の変貌 2 南部農業の変化 3 南部の工業化 4 ジミー・カーター大統領(第39代、1977〜1981年) 5 南部の後戻り Column 11 公民権運動の映画 『夜の大捜査線』
第12章 ビル・クリントンの信仰心――南部と宗教と政治 1 「神を味方に」 2 南部の信仰心 3 進化論教育反対 4 ビル・クリントン大統領(第42代、1993〜2001年) 5 21世紀のアメリカと南部 Column 12 融合の音楽 エルヴィス・プレスリー
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