ケースメソッド教授法入門
理論・技法・演習・ココロ

第T部 ケースメソッド教授法の理論 第1章 ケースメソッドを理解する 1 最初のハードルを越える 2 ケースメソッド教育がなぜ必要性を増しているか 3 ケースメソッド教育とは 4 ケースメソッド教育の特徴と原則 5 ケースメソッドによる教育効果 6 ケースメソッド教育が重視しているコンセプト 7 KBSが行うケースメソッド教育のカルチャー
第2章 討議から学ぶことの価値を考える 1 討議の主産物と副産物 2 ディスカッション授業の「場」の特徴 3 討議から学ぶことの価値 4 討議から学ぶことの「わが国における」「今日的」価値 5 基礎科目をケースメソッドで学ぶことの価値と難しさ リーディング@ 議論を通して得た仲間 ケース@ 動くはずなのに動かない授業
第3章 参加者を理解する 1 HBSガービン教授の考える二つの“teaching” 2 授業前に参加者を理解するための方法 3 参加者を事前に理解することの役立ち 4 ディスカッション授業の予防安全視点 5 授業の場ではじめて現われる参加者の実像への理解と対応 リーディングA ディスカッション授業参加者の期待と不安 ―多様な胸のうちを理解する ケースA クラス発言の裏事情
第4章 学びの共同体を築く 1 クラス参加者は「学びの共同体」をどのように感じているか 2 「学びの共同体」を築くための考え方とその枠組み 3 「学びの共同体」を築く方法 4 「学びの共同体」はうまく築けないときもある 5 「学びの共同体」をいかに丁寧に形成するか リーディングB 共同体型学習観の一例としての「OSのバージョンアップを目指す学習」 ケースB あの人が話し出すと授業が止まる
第5章 非指示的に教える リーディングC 非指示的に教えるということ ―学習者が自己と向き合い、新たな自己を獲得することを支援する教え方 1 リーディングの要約と考察 2 非指示的な教え方の作動メカニズム 3 大人が学ぶということ 4 自己モデルの更新量の設定 5 なぜ非指示的に教えるのか リーディングD ブレヒトの教育劇―観客に思考を求めた演劇作家の問題意識と作劇の技法 ケースC この授業は難しすぎます 慶應型ケースメソッド
第U部 ケースメソッド授業の準備と運営の技術 第U部を読む前に―実践工程と技術の全体像 第6章 準備とそのための技術 1 準備の心構え 2 五要素の統合 3 教育目的の吟味 4 授業計画書の作成
第7章 運営とそのための技術 1 討議を始め、軌道に乗せる 2 挙手と発言を適切に扱う 3 講師に求められる言動と態度 4 教育目的の達成に向けた努力 5 討議授業における板書 6 板書の計画 7 板書の基本原則 8 授業のラップアップ
第8章 評価とそのための技術 1 授業評価の考え方 2 定量的評価 3 定性的評価 4 教育目的の進化 第U部の終わりに―administratorが座るコックピット
第V部 ディスカッションリードの実践演習 ディスカッションリードの実践 第9章 ケース「動くはずなのに動かない授業」を用いた演習 1 ケース教材情報 2 演習事例@ 二〇〇七年度 大谷雄二さん(仮名)の授業計画とその実践 3 演習事例A 二〇〇九年度 桂木真由さん(仮名)の授業計画とその実践
第10章 ケース「クラス発言の裏事情」を用いた演習 1 ケース教材情報 2 演習事例@ 二〇〇七年度 井上香織さん(仮名)の授業計画とその実践 3 演習事例A 二〇〇七年度 武藤慎司さん(仮名)の授業計画とその実践 第V部の終わりに―ディスカッションリードを実践すると見えてくるもの
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