宇宙樹
序 「花見」の原風景
第一章 色彩の時間論
植物の時を聴く 薬草医学と占星術 宇宙を身にまとう 途上の色 病気を治す技術/治さない技術
第二章 宇宙的器官としての樹木
母なる樹 森の陰画 一本の樹に孕まれる多声 「遠」の観得、「縁」の論理 根源的な生命の場所
第三章 「工」の思想/森の思想
木の文化の歴史観 情報工学としての「木組み」 樹木の環境地理学 「時間」の経済 焼畑民の宇宙誌 森に依存しつつ森に奉仕する生き方 人工自然の文明論
第四章 パートナーの木
メディアとしての樹木 特定の木との個人的な絆 こころの投錨点 "わたしの木"の見つけ方 "三つのエコロジー"
第五章 人間と植物の共進化にむけて
森のエクスタシー 木と会う/木になる 内なる異種間コミュニケーション 踊る農業 植物的知性の内部化 人間の臨界――植物性と動物性の統合
終章 現在する宇宙樹
あとがき
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