埴谷雄高の肖像

一 埴谷雄高とわが青春 二 生涯と思想の形成 1 日本的心性を養えなかった /2 埴谷の生地、台湾紀行 /3 台湾から東京・板橋に移り住む /4 十五歳で元服 /5 十七歳のとき結核を患い、「死」に直面 /6 芥川の自殺に衝撃 /7 築地小劇場に出演 /8 マルクスとスティルネル /9 ニヒリズムの超克 /10「農民闘争社」時代と「農民闘争」 /11 「死霊」誕生の地――東京・中野の豊多摩刑務所 /12 西田哲学との出会い /13 囲碁と多様な宇宙のかたち /14 経験したことを論理化――カントとの出会い /15 サルトル /16 論理と詩との婚姻――ドストエフスキイの再発見 /17 デモノロギーと語学に耽溺 /18 可能性の作家 /19 「経済情報社」に勤務 /20 『ダニューブ』の翻訳 /21 「新経済情報社」に移る /22 同人誌「構想」創刊に加わる /23 ゴルギアス /24 「フランドル画家論抄」のこと /25 キルケゴール /26 ポオ /27「闇のなかの黒い馬」 /28 プルースト /29 ゲーテ /30 ショーペンハウエル /31 釈迦 /32 「永久革命者の悲哀」 /33 「深淵」 /34 「幻視のなかの政治」 /35 人工衛星の衝撃 /36 アンドロメダ星雲、ニュートリノ /37 三浦梅園 /38 「虚体」に気がつまっている /39 転向について /40 現実密着と架空凝視 /41 自立の思想 /42 「姿なき司祭」海外旅行 /43 ルクレツィア・ボルジア /44 「死霊」流・囲碁事始め /45 「影絵の時代」/46 「二つの目まい」敏子夫人との別れ /47 最後の作品「「死霊」断章」 三 『死霊』について 1 『死霊』未完の構造 /2 『死霊』論の変遷 四 埴谷雄高 参考文献
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