No.1305(2025年12月号)
特集
No.1305(2025年12月号)
特集

三田評論
2025年12月号表紙
堀川惠子『透析を止めた日』が描く、故林新氏(元NHKプロデューサー・塾員)の腎不全の終末期の記録は鬼気迫るものがある。今日、日本の緩和医療が非がん疾病に拡大されつつある時期に、腎臓病に焦点をあてた「時の話題」は新たな知見を提供して秀逸。1年でほぼ90万人の人口減少が起こり、1人あたりGDPがG7先進国中最下位、韓国・台湾の後塵を拝しているわが国にあって、「移民」に依拠しなければ一定の経済活動の維持は難しく、他方経済の不調は外国人排斥の衝動を生む。特集「『排外主義』を問い直す」を通観して、焦点は「移民」の社会的統合にあると思われる。新しい日本の住民が先住者とともに、日本のメンバーになれるかどうかに国運がかかる。福澤先生の「非内地雑居論に就て」の勇気を持ちたいものである。『文明論之概略』刊行から150年。物事を突き詰めるラディカルな姿勢は大切です。
(赤木完爾)
昨夏の参院選から吹き荒れた「日本人ファースト」という言葉。世界的に排外主義的な動きが強まる中で、日本においても今までとは違うフェーズで「外国人問題」が語られるようになってきました。「排外主義」的な感情はどこから来るのか? またそれを利用しようとする政治の動きとは? 気鋭の論者・筆者による、これからの日本を考えていく上で欠かせないテーマの特集です。
湯浅綺宙さん
チアダンサー、元オクラホマシティ・サンダーダンサー・塾員
インタビュアー:牛場潤一(慶應義塾大学理工学部生命情報学科教授)
NBAオクラホマシティ・サンダーのダンスチーム「サンダーガールズ」メンバーとして、昨シーズンファイナルのコートに立った湯浅綺宙さん。大学院理工学研究科修了後、メーカーで製品開発に携わる傍ら、チアダンサーとして米国最高峰の舞台に挑戦する夢を叶えました。文武両道を貫いた核には「チアと研究を両立してこその自分」があったと言います。
数あるハンドクラフトの中でも幅広い人気を誇る編み物。ソーシャルメディアでは親切丁寧な編み方動画が話題を呼び、若い人にも親しまれています。各地で開催されるクラフトマーケットは珍しい毛糸を求めて多くのニットファンで賑わいます。そんな奥深きニットの世界に魅せられた皆さんに、編み物の愉しみについて語っていただきました。

母校を思う塾員と篤志家の皆様により、義塾の教育研究活動を財政支援する目的で設立された1世紀余の歴史を有する組織です。
会員の皆様にはご加入期間『三田評論』を贈呈いたします。
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