日本の英語教育は、どこに向かうのか?
財界(経団連)の要望を取り入れる形で文科省が作成した「『英語が使える日本人』の育成のための戦略構想」。そこで示されたプランと「小学校英語」および「TOEIC」ブームとの関連を指摘しながら、英語教育政策の改悪に警鐘をならし、対案を提示します。
本書は、2008年9月に開催されたシンポジウムをベースに、そのパネリストたちが英語教育政策や学校英語教育、小学校英語などの問題点について論じ、今後の指針について提言を行うものです。
「春子さんは冬子さんと秋子さんに会いました」 をふた通りに解釈できますか。
▼外国語学習を進める上で大切なことは、日本語力。 本書は、英語と国語の授業を連携させることの重要性を説き、英語の知識を整理しながら、日本語について「再発見すること」を目指します!
日本語学、英語学、言語学……幅広い分野の研究者が協同して執筆した現場で使える本です。
▼新しい学習指導要領で小学校現場に大きなとまどいをもたらしている 「英語を中心とした『外国語活動』」。 小学校での「外国語活動」の実践方法として、「ことば」という観点から日本語を見直しつつ英語を導入するやり方を小学校教諭にむけて提案した一冊です。
「英語学習は早く始めれば始めるほどよい」。 いや、「英語は中学生になってからでも十分間に合う」。
英語教育界の第一線で活躍する論客たちが教科化の流れが加速しつつある<小学校英語>をさまざまな角度から議論し、提言します。
小学校での英語教育の必要性を考える
▼「早くから英語に親しませておいた方が英語に対する抵抗感がなくなる」は本当か? 「小学校ではほかの教科の内容をしっかりと学ぶ」ことが先決ではないか?! 英語教育、認知心理学、言語学、言語政策など、さまざまな論点から学校英語教育のあるべき姿を模索します。
日本の英語教育の理念・目的は何か?
▼〈小学校英語〉はどうあるべきか? 本年3月、中教審外国語専門部会が「小学校5年生から週1時間程度の英語を必修化すべき」との提言をまとめたことを受けての緊急出版。 前2著同様、小学校での英語教育に「反対」を示しながら、今回は英語教育全体をどのように構築すべきかという議論を展開、英語教育の進むべき道を探り、あるべき英語教育政策という根本問題を検討しました。
「言語力育成」の実践方法を提示する!
▼子どもたちがことばの仕組みについての関心を深め、ことばの楽しさに気づくことができるようになり、ことばを存分に活用することができるように支援するサブテキスト。本文2色刷り。 ▼「ことばについて教える」ことを解説した「理論編」と、小学校高学年を対象とした実践のための教材を集め、コピーして使える「実践編」、関連項目をまとめた「資料編」の3部構成。
英語は「世界標準語」 このことに疑問を感じたことはないか?
▼英語の「一言語独裁」により、非英語話者は「不平等」と「言語権の侵害」を被っているという観点を提供し、「コミュニケーションの平等」を実現するために、「ことばの平等」を確立することが必要であることを主張する。
慶應義塾大学SFCが英語教育を変える!
▼言語・コミュニケーション理論にもとづき、「発信型」英語教育の実践方法、教育効果を解説するとともに、1990年から12年間にわたる著者の「学生による授業評価」を公開。 グローバル時代のコミュニケーション・ツールとしての英語の果たす役割は何か、情報化社会の中で英語を習得するにはどのような方法があるかなどをふまえ、次代の「英語教育プログラム」のグランド・デザインを提示する。
▼慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)の外国語教育は、「インテンシブ」によって短期間で実力を培い、実践的言語運用能力を強化するテーマ別の「スキル」や、現場を体験する「海外研修」でそれを補い、「コンテンツ」で外国語を知的に運用する訓練を施すシステムを採用している。本書では SFCの事例をもとに、1. 英語一辺倒に流れることなく、多くの語種の使い手を養成しようとする多言語主義の考え方、2. コミュニケーションツールの開発・拡張としての外国語学習、3. 研究や専門領域の開拓に資する外国語教育について紹介する。
書名
価格(税込)
購入
危機に立つ日本の英語教育(大津 由紀雄 編著)新刊
1,890円
国語からはじめる外国語活動(森山 卓郎 編著)新刊
2,310円
小学校での英語教育は必要か(大津 由紀雄 編著)
小学校での英語教育は必要ない!(大津 由紀雄 編著)
日本の英語教育に必要なこと――小学校英語と英語教育政策(大津 由紀雄 編著)
ことばの力を育む(大津 由紀雄、窪薗 晴夫 著)
1,680円
英語支配とことばの平等――英語が世界標準語でいいのか?(津田 幸男 著)
2,520円
英語教育のグランド・デザイン――慶應義塾大学SFCの実践と展望(鈴木 佑治 著)
外国語教育のリ・デザイン――慶應SFCの現場から(平高史也、古石篤子、山本純一 編)
4,200円