［特集１］　「子どもの理科（科学）離れ」が問題とされていますが、その原因は何なのか。理科の授業数の大幅な削減も大きな要因のようです。そういったなかで、科学の魅力を子どもに伝えることがどうやったらできるのか、さまざまな活動について紹介します。

［特集２］　キャリア教育は進展してきていると思いますが、今は大人も生きる目標や希望が持ちにくくなっています。「働く喜び」をどうやって子どもに伝えることができるのか、大人自身の問題としても考えます。

特集１・子どもを引きつける科学の面白さ
［巻頭随筆］フィランスロピーとしての科学を………村上陽一郎　
楽しさが社会を変える――科学の楽しさを子ども・大人に伝えてきて………滝川洋二
地域や学校間の連携による科学の授業づくり………川勝　博
科学の面白さを女の子に伝える………都河明子
楽しい授業は子どもを理科好きにするか………藤田剛志
科学手品を楽しむ………篠原功治

特集２・“働く喜び”を育む
市民参加の教育で“働く喜び”を伝える意味………毛受芳高
今、キャリア教育の本質に迫る………三村隆男
アメリカのハイスクールにおける実社会と結びついた職業教育………西　美江

●海外レポート（全2回）
イギリスにおける障害のある子どもの学習評価（２）………徳永　豊

子どもは「育てられて育つ」▼「養護」と「教育」という概念を吟味する………鯨岡　峻
今月の視点▼議論抜きの政策迷走は終止符を打つのか………寺脇　研
折々の一冊▼『子どもの貧困――日本の不公平を考える』………安藤延男
カレント・トピックス▼教育安心社会の実現………阿部　洋
特別支援教育のページ▼久里浜だより＝発達障害教育情報センターの活動と今後の展望
　………独立行政法人国立特別支援教育総合研究所
編集後記………山口裕幸