［特集１］
子どものコミュニケーション能力の低下が問題視されています。自己表現能力として「いや」という気持ちを今の子どもがきちんと表現できるようにすることは大切ではないか、という投げ掛けに対し、コミュニケーションに関する専門家がさまざまな視点から答えます。
［特集２］
いじめの問題が深刻化しています。相手を思いやるということは、発達の中でどう育まれるのか。どう深化していくのか。心理学の専門家が分析します。

特集１・“No”と言える子どもを育てる
［巻頭随筆］「いや」と言う子どもを愛せるか………高橋惠子
“No”と言える子どもとは………森田ゆり
コミュニケーション力としての“No” ………橋本和明
アサーション・トレーニングで“No”と言える関係の基盤を創る………平木典子
“No”を言える子どもに：ＣＡＰプログラムの実践から………砂川真澄
「自己主張」と「がまん」の教育………佐藤淑子
「“No”と言える子」についての積極的な理解
――キレて当たり前の、その言語環境から………齋藤　齊

特集２・今こそ思いやりを育む
思いやりの心をいかに育てるか………荒木紀幸
思いやりを育む親子関係………青柳　肇
ソーシャルスキルで思いやりを育む………渡辺弥生

特別連載▼障害のある人と労働（２）
−―障害のある人の働き方：法律・類型と質………關　宏之
瞬息のきらめき▼食を通して伝えられるもの………村瀬嘉代子
生きること・支え合うこと▼困惑感　そして関わることの覚悟………田中康雄
子どもの心の診療室から▼災害に遭遇した子どもの心的後遺症………村田豊久
折々の一冊▼『老舗の訓　人づくり』………安藤延男
カレント・トピックス▼「１０年経験者研修」の実施状況………阿部　洋
特別支援教育のページ▼久里浜だより＝企画部における総合企画調整関係の取り組み
………独立行政法人国立特殊教育総合研究所
編集後記………加藤和生