「教育」と「医療」がますます連携しつつありますが、「医療」と「教育」のさまざまな領域の中で、今何が問題となっているのか、どんな方向をめざしているのでしょうか。ぜひ知っておいてほしい分野を本誌編集委員が選び抜き、その領域のエキスパートの方々に論じていただきました。臨床心理の分野については、河合隼雄先生がご執筆くださっています。
また、国際学力到達度調査結果から、日本の子どもの学力低下が問題になっています。この調査結果について、緊急コメントを編集委員の望田研吾先生（九州大学教授・比較教育学）にお願いしました！！

「教育」と「医学」：今世紀の課題………安藤延男

グローバリゼーションの中の教育………望田研吾
臨床心理の「学」と「実践」………河合隼雄
二十一世紀の脳と心――ワーキングメモリと心の理論………苧阪直行
グローバル化社会におけるメンタルヘルスの課題………黒木俊秀
産婦人科医療：今日から明日へ………中野仁雄
二十一世紀の小児医療のグランドデザイン………衞藤義勝
わが国の医療政策のこれから………馬場園 明
二十一世紀の看護の夢――看護職者の自律・意思決定・自立………松岡 緑
大学における異文化コミュニケーションの問題点………小島孝之
障害をもつ人々と共生できる社会――精神障害のある人の就業を通して
………舘 暁夫

編集委員の目▼災害ストレスと心のケア………黒木俊秀
折々の一冊▼『幸福論』（ヒルティ）………安藤延男
カレント・トピックス▼道徳教育推進状況調査………阿部 洋
特別支援教育のページ▼久里浜だより＝教育研修情報部の紹介１
………独立行政法人国立特殊教育総合研究所
編集後記………満留昭久